第20回「家庭血圧の世界基準を生んだ「大迫(おおはさま)研究」30周年記念~家庭血圧普及のこれまでとこれから。最新知見とともに~
この度、第20回日本心臓財団メディアワークショップを開催することになりました。日本心臓財団は、1970年の設立以来、40年以上にわたって循環器疾患の予防・啓発活動を続けています。このワークショップは、そうした活動の一環として、マスメディアを通じて循環器疾患のホットな話題を提供し、知識の共有に資することを目的に、定期的に開催されているものであります。
記念すべき第20回目は、「家庭血圧の世界基準を生んだ『大迫研究』30周年記念~家庭血圧普及のこれまでとこれから。最新知見とともに~」と題し、日本の誇るコホート研究である大迫研究がテーマに取り上げられました。循環器疾患に関するコホート研究として最も有名な米国のフラミンガム研究がありますが、このコホート研究により、血圧を下げることで心筋梗塞や脳梗塞が減少することを世界で初めて実証されました。そして、大迫研究は同様に、家庭血圧の重要性を世界に知らしめたとして、海外でも高く評価されています。同研究に関わられた今回の演者である今井潤氏と大久保孝義氏のご業績を讃えるとともに、大久保氏からは大迫研究の成果として「家庭血圧に関する知見」を中心に、今井氏からは30年間の研究からみた「過疎治療の将来」について、講演をしていただきたく存じます。よろしくお願いいたします。
INDEX
- 第23回 日常に潜む脳卒中の大きなリスク、『心房細動』対策のフロントライン―心不全の合併率も高い不整脈「心房細動」の最新知見―
- 第22回 高血圧パラドックスの解消に向けて―脳卒中や認知症、心不全パンデミックを防ぐために必要なこととは?―
- 第21回 健康を支える働き方改革「スローマンデー」の勧め―血圧と心拍数が教える健康的な仕事習慣―
- 第20回「家庭血圧の世界基準を生んだ「大迫(おおはさま)研究」30周年記念~家庭血圧普及のこれまでとこれから。最新知見とともに~
- 第19回「足元のひえにご注意! 気温感受性高血圧とは?」~気温と血圧、循環器病の関係~
- 第18回「2015年問題と2025年問題のために」~循環器疾患の予防による健康寿命の延伸~
- 第17回「ネット時代の健康管理」~生活習慣病の遠隔管理から被災地支援まで~
- 第16回「突然死や寝たきりを防ぐために…」~最新の動脈硬化性疾患予防ガイドラインから~
- 第15回「眠りとは?睡眠と循環器疾患」?こわいのは睡眠時無呼吸だけではない?
- 第14回日本心臓財団メディアワークショップ「コール&プッシュ!プッシュ!プッシュ!」?一般人による救命救急の今?
- 第13回日本心臓財団メディアワークショップ「心房細動治療はこう変わる!」
- 第12回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2009)」
- 第11回日本心臓財団メディアワークショップ「CKDと循環器疾患」
- 第10回日本心臓財団メディアワークショップ「特定健診・特定保健指導と循環器疾患」
- 第9回日本心臓財団メディアワークショップ「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」
- 第8回日本心臓財団メディアワークショップ「動脈硬化を診る」
- 第7回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい循環器医療機器の臨床導入をめぐる問題点」
- 第6回日本心臓財団メディアワークショップ「不整脈の薬物治療に未来はあるか」
- 第5回日本心臓財団メディアワークショップ「メタボリックシンドロームのリスク」
- 第4回日本心臓財団メディアワークショップ「高血圧診療のピットホール:家庭血圧に基づいた高血圧の管理」
- 第3回「突然死救命への市民参加:AEDは革命を起こすか」
- 第2回 「心筋梗塞は予知できるか」
- 第1回 「アブラと動脈硬化をEBMから検証する」