第18回「2015年問題と2025年問題のために」~循環器疾患の予防による健康寿命の延伸~
2015年3月17日、日本心臓財団によるメディアワークショップが開催された。このワークショップは、マスメディアを通じて一般市民向けの循環器疾患関連に関する啓発活動として行われているもので、本年で18回目を数える。
今回は、「2015年問題と2025年問題のために~循環器疾患の予防による健康寿命の延伸~」と題したテーマで実施された。冒頭に開会挨拶を行った山口徹氏は、「2025年には、これまで国を支えてきた団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となり、医療や介護、福祉サービスが大きく変わると予測されています。そのため、ちょうど10年前となる本年から、意識を持った取り組みを行うことが望まれています」と述べ、本ワークショップでは特に生活習慣から循環器疾患を予防し、健康寿命を延伸するための方策に関する内容を取り上げていただくと、演者の山科章氏を紹介した。循環器関連疾患において、高齢者を中心にした問題は決して小さいものではない。山科氏は「健康寿命延伸のために必要なことなど、普段考えていることを」と述べ、やがてくる“団塊の世代が後期高齢者になる時代に向けての心構え、なすべきこと”を中心とした講演が行われた。
INDEX
- 第23回 日常に潜む脳卒中の大きなリスク、『心房細動』対策のフロントライン―心不全の合併率も高い不整脈「心房細動」の最新知見―
- 第22回 高血圧パラドックスの解消に向けて―脳卒中や認知症、心不全パンデミックを防ぐために必要なこととは?―
- 第21回 健康を支える働き方改革「スローマンデー」の勧め―血圧と心拍数が教える健康的な仕事習慣―
- 第20回「家庭血圧の世界基準を生んだ「大迫(おおはさま)研究」30周年記念~家庭血圧普及のこれまでとこれから。最新知見とともに~
- 第19回「足元のひえにご注意! 気温感受性高血圧とは?」~気温と血圧、循環器病の関係~
- 第18回「2015年問題と2025年問題のために」~循環器疾患の予防による健康寿命の延伸~
- 第17回「ネット時代の健康管理」~生活習慣病の遠隔管理から被災地支援まで~
- 第16回「突然死や寝たきりを防ぐために…」~最新の動脈硬化性疾患予防ガイドラインから~
- 第15回「眠りとは?睡眠と循環器疾患」?こわいのは睡眠時無呼吸だけではない?
- 第14回日本心臓財団メディアワークショップ「コール&プッシュ!プッシュ!プッシュ!」?一般人による救命救急の今?
- 第13回日本心臓財団メディアワークショップ「心房細動治療はこう変わる!」
- 第12回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい高血圧治療ガイドライン(JSH2009)」
- 第11回日本心臓財団メディアワークショップ「CKDと循環器疾患」
- 第10回日本心臓財団メディアワークショップ「特定健診・特定保健指導と循環器疾患」
- 第9回日本心臓財団メディアワークショップ「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」
- 第8回日本心臓財団メディアワークショップ「動脈硬化を診る」
- 第7回日本心臓財団メディアワークショップ「新しい循環器医療機器の臨床導入をめぐる問題点」
- 第6回日本心臓財団メディアワークショップ「不整脈の薬物治療に未来はあるか」
- 第5回日本心臓財団メディアワークショップ「メタボリックシンドロームのリスク」
- 第4回日本心臓財団メディアワークショップ「高血圧診療のピットホール:家庭血圧に基づいた高血圧の管理」
- 第3回「突然死救命への市民参加:AEDは革命を起こすか」
- 第2回 「心筋梗塞は予知できるか」
- 第1回 「アブラと動脈硬化をEBMから検証する」