突然死の現状
（清水武、外山淳治編：突然死とその対策、ライフメデイコム、1997年より）

●発病または受傷直前の状況（1989～1993年の東京都内の突然死 18,189件より）

	健康群（％）	疾患群（％）
就寝中	1,067（33.6）	4,974（33.1）
食事中	57（ 1.8）	403（ 2.7）
飲酒中	48（ 1.5）	101（ 0.7）
排便中	133（ 4.2）	748（ 5.0）
食事・身支度中	106（ 3.3）	393（ 2.6）
入浴中	339（10.7）	1,329（ 8.9）
談話中	56（ 1.8）	230（ 1.5）
性行為中	16（ 0.5）	15（ 0.1）
精神感動・遊戯・スポーツ観戦中	40（ 1.3）	94（ 0.6）
スポーツ中	35（ 1.1）	29（ 0.2）
作業労働中	143（ 4.5）	271（ 1.8）
歩行階段昇降中	99（ 3.1）	593（ 4.0）
乗車中	70（ 2.2）	210（ 1.4）
その他	560（17.6）	3,323（22.1）
休息・休憩中	197（ 6.2）	1,230（ 8.2）
不詳	213（ 6.2）	1,067（ 7.1）
計	3,179	15,010

●日常生活活動別危険率（40～59歳）　　

日常生活活動	死亡数	生活活動時間	危険率（/億人・時間）
睡眠	71	937,733.8	0.8
食事中	2	204,494.4	－
排便	5	20,805.0	2.4
入浴	10	62,415.0	1.6
スポーツ	7	17,243.6	4.1
行事	26	697,685.3	0.4
歩行	6	97,622.5	0.6
休息・休憩	13	577,237.0	0.2

●日常生活活動別危険率（60歳以上）

（太田寿成ほか、1993年）

日常生活活動	死亡数	生活活動時間	危険率（/億人・時間）
睡眠	97	548,228.0	1.8
食事中	13	115,528.4	1.1
排便	17	10,950.0	15.5
入浴	60	32,850.0	18.3
スポーツ	1	9,006.5	－
行事	12	171,290.7	0.7
歩行	10	49,275.0	2.0
休息・休憩	25	414,388.5	0.6

●突然死の死因

	健康群		疾患群
心・血管系疾患	1,753	（55.1％）	8,691	（57.9％）
虚血性心疾患	1,342	（44.2％）	6,799	（45.3%）
高血圧性心疾患	17		289
その他の心疾患	223		1,101
大動脈瘤破裂	162		465
肺動脈血栓症	9		37
脳血管系疾患	734	（23.1％）	2,542	（16.9％）
くも膜下出血	235		349
脳出血	445		1,521
その他	54		672
呼吸器疾患	218	（ 6.9％）	1,329	（ 8.9％）
消化器疾患	133	（ 4.2％）	1,316	（ 8.8％）
青壮年急死症候群	190	（ 6.0％）	40	（ 0.3％）
乳幼児急死症候群	76	（ 2.4％）	0	（ 0 ％）
その他	56	（ 1.8％）	931	（ 6.2％）
不詳	19	（ 0.6％）	161	（ 1.1％）
合計	3,179		15,010

●スポーツ種目別の突然死危険率（40～59歳）

スポーツ種目	死亡率	スポーツ活動時間	/億人・時間	相対危険率※
ゴルフ	41	26,849.885	6.5	0.6
ランニング	33	29,164.154	11.3	1.0
水泳	14	20,511.727	6.8	0.6
スキー	12	5,705.6616	21.0	1.9
登山	11	5,358.1641	20.5	1.8
野球（合計）	10	7,125.0299	13.0	1.2
テニス（合計）	8	5,950.5314	3.4	0.3
卓球	6	7,462.4716	8.0	0.7
剣道	6	2,093.4854	28.7	2.5

※　相対危険率はランニングの危険率を1.0として求めた。

●スポーツ種目別の突然死危険率（60歳以上）

スポーツ種目	死亡率	スポーツ活動時間	/億人・時間	相対危険率（Ａ）※（B）※※
ゲートボール	44	28,995.036	15.2	1.6	1.3
ゴルフ	40	1,690.7374	73.2	7.9	6.5
ランニング	18	19,426.417	9.3	1.0	0.8
登山	11	1,593.7281	69.0	7.4	6.1
水泳	8	6,599.4611	12.1	1.3	1.1
ダンス	8	5,254.7725	15.2	1.6	1.3
テニス（合計）	7	72.3882	7.5	0.8	0.7

※相対危険率（Ａ）は60歳以上のランニングの危険率を1.0として求めた。
※※相対危険率（Ｂ）は40～59歳のランニングの危険率を1.0として求めた。

●スポーツ中の突然死：死因別

疾患	～19	～39	～59	60～	計
虚血性心疾患	7	20	57	40	124
その他の心疾患	16	4	3	0	23
大動脈瘤破裂	0	0	1	7	8
脳血管系疾患	2	6	22	16	46
呼吸器系疾患	1	2	0	1	4
その他	6	1	1	1	9
急性心不全	52	24	24	31	131
青壮年急死症候群	28	4	3	0	35
不詳	12	0	1	0	13
計	124	61	112	96	393

●突然死の死因別内訳・発生率（Toyoshima　H et al,1996）

調査対象・方法・期間（報告者）	発症後の経過時間等	突然死数	心血管疾患（％）			脳血管疾患（％）	その他の疾患（％）		発生率 (/10万人)
			虚血性心疾患	その他の心疾患	計		他の臓器	死因 不明
東京都監察医剖検報告1986（徳留）	24時間以内	839	49.8	15.7	65.6	16.1	10.7	7.6	－
京都市民・死亡小票1985（河合）	24時間以内（直接死因）	1,508	20	－	72	16	12	－	102
久山町民・剖検1961～1983（上田ら）	24時間以内	90	24.4	13.3	38	51	11	－	89
Honolulu Heart Program1965～1986（Kagan et al）	1時間以内1～24時間	98 131	42.9 41.2	3.1 8.4	46.0 49.6	2.0 19.8	0  0.8	52.0 29.8	－－
新潟県民（15歳以上）・死亡小票1984～1986（豊嶋ら）	24時間以内	8,519	17.0	51.4	68.4	20.2	11.4	(30.2※）	145
7府県9地域（20～74歳）・死亡小票と確認調査1989～1993（尾前ら）	24時間以内（発症時寝たきり例を除外）	334	22.8	5.4	28.2	13.2	9.6	49.1	35※※

※その他の心血管疾患に属す例のうち，死因の記載が急性心不全などのみで原死因が特定出来ない例（再掲値）
※※調査の悉皆性が高い5地域から求めた値

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心臓突然死の発生場所
（昭和大学救急センター）