疾患別解説

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たこつぼ心筋症と診断された

42歳 女性
2010年6月 5日

職場で歩いている途中、急に目の前が暗くなり失神して救急車で運ばれました。
心筋梗塞を疑って心臓カテーテル検査をしましたが、心筋梗塞ではなく、たこつぼ型心筋症と診断されました。
たこつぼ型心筋症にかかってしまった原因は不明で、不整脈も疑われましたが、心電図検査等で不整脈は認められず、たこつぼ型心筋症が改善傾向にあったので2週間後、退院しました。
父が30代で突然死しており、主治医から不整脈を起こさせてカテーテルを行う検査をやってはどうかと話がありました。
失神するまで、心臓に病気はありませんでした。
不整脈を起こさせるカテーテル検査は除細動器を入れるか入れないかの検査だそうですが、検査をしたほうがよいのでしょうか。

回答

たこつぼ心筋症は心室筋の一部の収縮性が一時的に失われている状態をいいます。その原因はよくわかっていませんか、冠動脈攣縮による心筋虚血、自律神経均衡の乱れ、カテコラミン過剰分泌など、さまざまな場合が推測されています。したがって、とりあえずは、これらの要因を治療しておく、ということになります。
しかしながら、お父様が若くして突然死しているとなると、突然死に関連するような病因も考えなくてはなりません。不整脈を起こさせるカテーテル検査は、心室細動の誘発試験を行い、除細動器植え込みの必要性を検討することを目的とするものと思います。しかし、お父様の場合も、あなたさまと同じ、たこつぼ心筋症が起こり、これが原因で突然死されたのかも知れません。それならば、たこつぼ心筋症を治療することによって、突然死は予防できたのかも知れないとも考えられます。
検査については、ご本人が担当医の説明にもとづいて、判断されることですので、よくお話を伺ってみてください。

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