経皮的中隔心筋焼灼術の適応について
31歳
男性
2007年12月12日
5年前に閉塞型肥大型心筋症と診断されています。2週間ほど前に動悸が発生し、病院へ行ったところ入院することになりました。24時間ホルター心電図での不整脈の確認と投薬での脈の確認等での入院でした。不整脈はなく動悸は治まりましたが、投薬のせいで体が重いというか呼吸がしにくいというか以前とはまったく違います。そこで、今より楽になる方法はないでしょうかと伺ったところ、外科的手術しかないとのことでした。
自分なりに調べたところ、外科手術は最悪の場合で、今現在負担が少ない経皮的中隔心筋焼灼術というのが注目されているようなのですが、どうなのでしょうか。また、閉塞型肥大型心筋症でも経皮的中隔心筋焼灼術ができない場合はあるのでしょうか。
回答
薬物によらず、手術も行わない治療法としては、心筋焼灼法、アルコール注入法、中隔枝塞栓法などといった方法があります。
この治療のためには、
第一に、治療が必要かつ奏効するような心筋肥大であることが前提になります。
第二に、症状があり、薬剤抵抗性であること。
第三に、圧較差が50ミリ以上あることが必要です。
しかも、そうした条件を満たしていたとしても、心筋壊死治療後の瘢痕による不整脈や突然死の危険があり得るとする考えもあります。実施にはかなりの慎重さを要すると思います。