肥大型心筋症の運動制限の理由
44歳
男性
2007年11月 3日
MRI検査の結果、非閉塞性肥大型心筋症と診断されました。14ミリの厚さがあるとのことです。医者は10年くらい前から発症していたのではといいます。(心電図検査を十数年受けていませんでした)しかし、この10年、フルマラソンやハーフマラソンなど激しい運動をしてきました。医者は、たまたま突然死しなかったといい、今後は激しい運動は控えるようにといいます。心拍数110程度ならいいといいます。
しかし、納得がいきません。非閉塞性の肥大型心筋症の場合は、ほとんど突然死はないとの文献も目にします。本当に心拍数110程度の運動しかしてはだめなのでしょうか。
回答
肥大型心筋症の方に運動を控えるように指導するのは、突然死を予防するためというよりも、肥大がこれ以上に進行することを抑制するためです。健康な人でも、スポーツマンであったり、血圧が高かったりすると、心筋の肥大が進行しますが、肥大型心筋症ではこの傾向がとくに顕著なのです。もちろん、心筋肥大があまりにも進行すると、突然死は起こり易くなります。そのほかにも、肥大心筋が変性して、拡張型心筋症に移行するという場合もあります。こうしたことにならないように、運動を制限するのです。
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