疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

肥大型心筋症とBNP値の関係

8歳 女性
2007年2月20日

8歳の娘のことで相談します。
2年前に初めて非閉塞型肥大型心筋症と診断されましたが、現在まで、本人の自覚症状はまったくありません。
主治医より、心エコー検査による変化はないが、BNP値が上昇していると言われました。BNPは心不全の指標とのこと。

肥大型心筋症とBNP値の関係について教えてください。
現在、インデラルを服用しています。治療開始前はBNP値400でしたが、治療開始後BNP値300で、昨年の夏頃から上昇し始め、現在BNP値500となっています。
「肥大型心筋症に関しては、BNP高値が即心不全とはいえない」ということを聞いたことがあるのですが、どうなのでしょうか。
また、風邪などを引いたりしたら、BNP値が一時的に上昇したりするのでしょうか。
今後、拡張相になったりするのでしょうか。

回答

BNPは心臓ホルモンの一種です。心臓に負担がかかったときに血中濃度が増加しますので、心不全の指標として用いられます。
肥大型心筋症では心筋の肥大によりBNPが増加します。BNPの増加は心不全ではありません。
肥大型心筋症のなかでも閉塞性の場合に300ないし700pg/mlになり、非閉塞型では200以下におさまるとの報告がありますから、お子さんの場合、閉塞型に移行する可能性があるでしょう。すぐに拡張相に移行することはないでしょう。
風邪でBNPは増加しません。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い