疾患別解説

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大動脈弁置換後の脳梗塞

37歳 男性
2007年2月20日

大動脈弁置換(人工弁)を13年前に行いましたが、昨年の冬に脳梗塞で右半身不随が起こりました。その後のリハビリで回復しましたが、先月、別な箇所での脳梗塞が発症しました。左足付随がありましたが、現在は回復しています。
主治医は、ワーファリンの増量と抗血小板剤の追加を行い、大動脈弁の検査を行いました。その結果、すべての検査において、血栓などの疑い箇所がないことがわかりました。
しかし、脳梗塞というイベントが実際起こっているが事実なので、原因は人工弁にあるので、再度弁置換を行うように言われました。

二度目の置換術と脳梗塞というリスクを抱えて行うべきなのか、またはワーファリンの値をさらに強くコントロールして血栓をより飛ばす方法でしのぐのも一つではないかと考え、ご相談いたしました。

回答

37歳という年齢で、脳梗塞を2回、起こしているというのでは、大動脈弁置換と関係づけて、考えるのは順当と思われます。可能性があるのは、ここに細菌感染のようなものがあって、血栓をつくっていたのではないか、ということです。もし、これならば、弁置換を再度、行う意味はあります。
しかし、今回、いろいろ調べて、大動脈弁には問題がないというのでは判断は難しいものになります。弁以外には、頸動脈など、脳の動脈そのものにも、原因となる異常がみられないから、という消去法による判断なのでしょうか。
次に、ワーファリン値をさらに強く下げるという方法はどうかというご質問ですが、ワーファリン値の測定はこの値を適正な数値に維持するのが目的です。値を強く下げればもっと効果があるというものではありません。強く下げれば、かえって、脳出血など、出血を起こしやすくなり、危険になります。

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