疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

主幹部狭窄にはカテーテル治療はできないか

66歳 男性
2007年9月16日

右冠動脈と左冠動脈の主幹部に病変があり、右冠動脈についてはカテーテルでステントを入れ、改善されています。
問題は左の冠動脈の主幹部入り口からにあるもので、今のところ通常の1/4から1/3に狭まっています。来月を目処にバイパス手術を勧められました。

そこで質問ですが、カテーテルによる治療では駄目なのでしょうか。手術となっても、胸を全部開いてと言われたので、その方法以外での手術は不可能なのか知りたいです。

回答

左冠動脈の主幹部は人によって多少の違いはありますが、冠血流の60?80%が流入する所ですから、ここにステント治療をすることはかなりの危険を伴うことであり、仮にうまく成功しても術後再狭窄を起こしやすく突然死の危険が高いことが知られています。施設によっては施行するところもあるようですが、術中、術後の安全性を考えますと、あまりすすめられる治療法ではありません。担当医のすすめる外科手術を受けるのが最適の治療法と思います。

?

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い