疾患別解説

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バイパス術後の血中酸素濃度の低下

69歳 男性
2006年3月14日

先日、69歳の父親がバイパス手術を受けました。
4本のバイパスをしたそうです、手術中に外部心臓を使わず、4時間で手術を終え、成功しました。
28時間後、特別ICUから一般ICUへ移動されました、人工呼吸器も撤去されました。ただし、手術後3日目から、血液中酸素の濃度は急に降下し、その日の夜、再び特別ICUへ移送され、人工呼吸器も再度使用しました。
それから三日もたちましたが、血液中酸素の濃度は、人工呼吸器を使用した状態で、91%?96%くらい、人工呼吸器を外せる状況ではないようですが、娘として、父親の状況をとても心配です。なにかアドバイスできればと思って、お願いします。

回答

お父様のことについてお答え致します。
オフポンプのバイパス手術をお受けになったのだと思います。丸一日で一般ICUへ移動され、人工呼吸器も外されたということですから術後経過としては順調であったのだと思います。術後3日目からの血中酸素濃度の低下は、肺そのものに問題がある場合の他、いろいろなことが考えられますが、開心術の後に起こりうる合併症は担当医がすでに考えて対処しておられると思います。

3日経っても良くならないとのことですが、一旦状態が悪くなるとなかなか快復には時間がかかるのが普通です。しかし現在の心臓外科の技術では、術後何が起こっているか解らないということはきわめて少ないと思いますので、是非とも担当医に詳しく現在の状況をお尋ねになるのが良いと思います。お知らせ頂いた情報だけで私が軽率に意見を申し上げるべきではないと思います。余計な心配をおかけするだけということになってしまうからです。

合併症にはいろいろな種類があるのは言うまでもありませんが、担当医が今どのようなことを考えておられるかということも含めて、十分お聞きになってください。担当医は必ず答えてくれるはずです。

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