貼り薬で頭痛がする
1年位前から胸のあたりが重苦しいと感じることがあり、先日その症状が終日断続的に現れたため、内科を受診しました。
心電図の結果から、ごく軽い虚血性心疾患と診断されました。ごく軽いものと思われるが心筋梗塞を起こした可能性があるとも言われました。
レントゲンでは心臓の幅が全体の51%と、やや心肥大の状態にあるとのこと。
症状を改善させるため薬(飲み薬と貼り薬)を処方されました。
薬を使用して以来、症状は軽くなり、1日1?3回くらい違和感を覚える程度になったのですが、貼り薬を使用すると、ひどい頭痛がします。
そのため、この貼り薬は就寝中のみ使用していますが、このままこの薬を使用していていいのか不安です。
1)貼り薬(フランドルテープ)を使用し続けていいのでしょうか。
2)詳しく検査して現状を把握することはできないのでしょうか。
3)症状が改善されるような治療方法はないのでしょうか。
4)現在肥満気味なのですが、今後の生活においての注意点を教えて下さい。
回答
貼り薬は心臓の冠動脈を拡張する働きをもつ薬ですが、頭の動脈も拡張させるので、人によっては頭痛の原因となります。そこで、このような人では内服薬を用います。
41歳という若さの女性の場合ですと、通常の狭心症と違って、太い冠動脈ではなく、細小動脈硬化症による胸痛という可能性があります。この場合はカルシウム拮抗薬という種類の狭心症治療薬が有効です。担当医に相談なさって、薬を変更してもらっては如何でしょうか。
質問を番号順でお答えするとすれば、以下のようになります。
1)貼り薬については前述のように、内服薬に変更してもらっては如何かと思います。
2)運動負荷試験や核医学(アイソトープ)検査などを行ってみることは大事です。ただし、上記の細小動脈硬化の場合ですと、陽性所見は得られにくいといわれています。
3)更年期前の症状であれば、更年期を過ぎる頃から改善する可能性があります。
4)当面は肥満の解消が大事なように思われます。痩せるだけで症状は相当に改善するのではないでしょうか。