疾患別解説

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虚血性心疾患で10年以上も多くの薬を飲んでいる

64歳 男性
2005年2月 6日

64歳の父のことで相談します。
10年ほど前に歩行中胸部の痛みから検査、虚血性心疾患(安静狭心症)と診断され、POBA+ステント(3ヵ所)手術。以後、半年おきに3?4回心臓カテーテル検査、10日前後ずつ入院。以下の薬を処方される。胃潰瘍あり。
昨年夏には歩行中胸部の痛みから検査、手術(新たに2ヶ所、POBA+ステント)。新たに以下の薬を処方される。
昨年冬、胸部痛から検査、心筋梗塞との診断。同時に肺癌と診断されたため、心臓の検査・治療はストップ。
<現在使用の薬>
平成7年?平成16年8月まで:フランドル、コニール、テノーミン、小児用バファリン、ワーファリン。
平成16年8月?現在まで:バイアスピリン、コニール、アイトール、アーチスト、リポバス、プロマック、ガスロンN。
平成17年1月?現在まで:上記7種に加えシグマート、ヘルベッサー

以上の経緯から、父は多くの薬を長期にわたり毎日飲んでいます。結論から言いますと、それほど長期間にわたって同じ薬を飲み続けることの安全性という点、それから薬を減らす方法はどうしたらいいのかという点、この2点についてについてお話をお伺いできないでしょうか。

回答

最近、虚血性心疾患のほかに肺がんと診断され、心臓の検査・治療を一時中止され、様子をみたいとのことですが、特別な理由のない限り予定をされている検査はどんどん先にすすめて治療の計画を早くたててもらうべきでしょう。がんの専門医によくご相談下さい。
次に虚血性心疾患についてですが、複数以上の薬を多種類使っているようですが、そのわけがよく分かりません。狭心症発作は今も続いているのでしょうか。薬物を選ぶにしてももう少し整理して選ぶべきだと思います。投与量、投与時間、発作に合わせて行う、効果をみながら投与時間や量を決めるべきでしょう。漫然とした使い方は避けるべきでしょう。そうでないと長期間の使用で副作用が発生する恐れが生じます。ただ闇雲に使っていても効果は期待できず、使用量が増えるばかりとなりましょう。副作用の危険性も生じます。
POBA(バルーン法)やステント術をおやりになったようですが、これはかなりむずかしい技術を必要とする方法です。薬物を整理するについてもやはり専門医知見が必要です。どれを残し、どれを捨てるか、これは経験の深い専門医にお任せください。個人個人の病状に合わせて試行錯誤で慎重に行うべきです。

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