疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

発病して4年目に薬が変更になった

54歳 男性
2004年11月27日

4年前に胸痛を生じ、緊急入院しカテーテル検査を実施しました。
今月のカテーテル検査で、冠動脈の狭窄は認められないし、心筋梗塞で壊死した部分に変化はないが、動いていない影響でその心室に血液が澱んで血栓を作る可能性があるとのこと。脳梗塞等の危険性もあるので、プレタールを中止しワーファリンを服用して下さいといわれました。

心筋梗塞を患ってから4年を経過した後に服薬を追加する必要性がよく理解出来ません。
心筋梗塞直後であれば、心臓の動きが悪く流れが澱むのはわかりますが、この時期であることがわかりません。

回答

プレタールをワーファリンに変更することになったことに対する疑問と思われます。
プレタールは血小板凝集を抑制する薬であり、ワーファリンは血液凝固を抑制する薬です。心臓の中の血流が澱んで血液の凝固が起こるような場合には、血小板凝集抑制では効果はみられないので、血液凝固の抑制が必要です。このために、治療薬の変更が指示されたのでしょう。なお、こうした血流の澱みとそれからくる血液の凝固は心筋梗塞直後ではなく、ある程度、日が経ってからみられるようになるので、今ごろにという感じをもたれたのであろうと思います。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い