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83歳で4年前にバイパス手術を受けているが再発作。再手術?

83歳 男性
2003年11月 5日

83歳の父について相談。15年前から糖尿病、インシュリン治療をしている。4年前に心筋梗塞を起こし冠動脈バイパス手術を受けているが、また、別の心臓への血管がつまり、今回の発作がおきた。
入院点滴で肺の水も殆どなくなってきたが、今後の治療については手術を考えるがそれに耐える身体も心配という。

父は手術を頑固に拒否。
かなり身体全体の動脈硬化はすすんでおり、両足もだるいといって歩く事をつらがって部屋でゴロゴロしている。
カテーテルを入れて、血管造影をしても1日2日は血液の透析も必要という事だし、血液の塊が脳で止まり脳梗塞を起こす事も考えられそうだし、腎臓の機能も悪く手術に耐えられるか不安もある。本人の意思どおり手術をしないで、くすりで自宅静養をする方法はないものでしょうか。

回答

現在83歳の男性、高齢者で4年前に心筋梗塞にかかり、バイパス手術をうけられたかたですが、今回再び発作に見舞われ、前とは別の血管に閉塞が見つけられ、再手術を考えておられるようですが、それに耐えることができるかどうか、家族として悩んでおられるようですね。
10年程前に糖尿病にかかり、インシュリン治療を続けておられ、また肺に水が溜まるなど心不全前駆状態にあり、腎機能の低下も考えられ、年齢、合併症、麻酔などを考えると手術は避けられたらいかがでしょうか。ましてや御本人が強く反対しておられるようですので・・・むしろ、内科的治療を選択される方がよいと思われます。内科的治療としては、心不全の治療、利尿薬、血管拡張剤、強心薬、抗凝血薬などを上手に組み合わせて慢性的に長期間、服用することです。

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