右脚ブロック、2枝ブロックとはどのようなものですか
今年の健康診断で「右室肥大(疑)、右軸偏位」との診断を受けました。総合結果では現在のところ心配ないとのことで再検査、精密検査の指示は受けませんでした。
私は中学生のとき不完全右脚ブロック、昨年の健康診断では完全右脚ブロックと診断されていました。ネットで「完全右脚ブロックの心電図に(右室肥大を)認める場合は2枝ブロック(左脚後枝ブロック)となり少し注意が必要」との記事を見つけ、少し心配しています。
今年は右脚ブロックの診断は出ていませんが、突然治るものなのですか。また、2枝ブロック(左脚後枝ブロック)とはどのようなもので、どういった注意が必要なのでしょうか。
回答
完全右脚ブロックは健康な人にもしばしばみられるものです。1,000人中、2ないし3人くらいの頻度でみられます。ときには、一時的にみられて、消失してしまうということもあります。つまり、出たり、消えたりすることがあるブロックです。なにも気にすることはありません。
2枝ブロックというのは、右脚ばかりではく、左脚の枝分かれした二つの枝のどちらかもブロックしている場合です。この状態で、左脚の残りのひとつの枝もブロックすると、3枝ブロックとなります。この場合は完全房室ブロックといわれる状態であり、心臓の興奮が心房から心室に届かなくなるために、ペースメーカの植え込みが必要となります。ここにまで至るブロックはめったにはありません。