疾患別解説

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小児の右室肥大の疑い

6歳 女性
2004年6月 3日

娘が学校の心電図の集団検査で、右室肥大の疑いと書かれました。どのような症状で、どのような病気につながるか教えて下さい。

回答

心臓には右心室と左心室とがあります。
胎児期には左心室には血液が流れず、右心室だけで循環を維持していますので、右心室の肥大した状態にあります。これを右心室の生理的な肥大といいます。生まれると左心室にも血液が流れるようになり、その後は加齢とともに、左心室が大きくなってきて、次第に右心室の肥大がなくなっていきます。ただし、心臓に先天性の奇形があったりすると右室肥大所見はむしろ増強されるようになります。6歳ということであり、また、肥大の「疑い」という程度でもあるので、奇形があるためというよりは、生理的な右心室の肥大所見がまだ、十分になくなっていないのであろうと思います。そのうち、正常化するでしょう。心配なさることはないと思います。

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