肥満と房室ブロック
健康診断の心電図検査で、第2度房室ブロック(モビッツ2型)と言われました。医師の話では、年齢を考えるとペースメーカはまだ早いと思うが、たまたま取った健康診断の心電図に顕れるということはかなりの頻度で房室が止まっているとも思えるので、今のところ何とも言えないとのことでした。心電図再検査は異常がなく、今後、24時間ホルター心電図検査と超音波検査を行います。
昨年冬頃から、時々めまいを感じていました。また、ここ10年で、体重が50キロ前後から87キロに増えました。急激に太ったことが病因なのでしょうか。
痩せれば治るのでしょうか。
他のサイトで「突然死の可能性あり」とありましたが、本当ですか。
回答
めまいがあるときに、ブロックが起こっていたり、あるいは2個以上の心室興奮が脱落しているのであれば、ブロックに対して、ペースメーカを入れることをお勧めします。モビッツ2型といっても、1個だけの心室興奮の脱落であれば、モビッツ1型との区別はできません。次第に伝導性が低下するという時期がたまたま捉えられなかったというだけの可能性があるからです。ご存じのように、モビッツ1型は良性で、めまいなどの原因にはなりません。これを確かめていただいてください。
肥ると肥満症候群あるいは睡眠時無呼吸症候群などといって、迷走神経緊張が高まってくる時期があり、モビッツ1型のブロックが起こりやすくなります。これならば、やせれば治ります。肥満があるという点からも、あなたさまのブロックはモビッツ1型ではないかと思われます。
ブロックの際の、心室興奮の脱落が長く続けば、突然死の危険があります。