疾患別解説

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医師によって診断名が違う房室ブロック

51歳 女性
2007年11月17日

人間ドックでの心電図検査で、不完全右脚ブロックがあり、病院で検査するよう指摘されまし。ホルター心電図検査の結果、完全房室ブロックと診断され、ペースメーカが必要と言われました。
しかし、別の病院の医師は、間欠性房室ブロックと診断しました。ペースメーカについては転ばぬ先の杖と言われました。何故、医師により診断名が異なるのでしょうか。
3?4ヶ月に1、2回あるか無いかの割合で、一瞬目の前が暗くなることがありますが、ペースメーカは必要なのでしょうか。

回答

人間ドックでホルター心電図を記録して完全房室ブロックといわれ、別の病院で間欠性房室ブロックと言われた。医師により診断名が違うのはなぜかというご質問と存じます。
実はこの2つの診断名は同じものを別の言い方で表現しているものと思います。人間ドックで不完全右脚ブロックといわれているところを見ますと通常の心電図で記録された時は正常のリズムであり、24時間のホルター心電図を記録してみると一時的に完全房室ブロックの時期があったのだろうと思います。それが間欠的に出没しているために別の医師が間欠的房室ブロックといったのだろうと思います。同じ現象を別の言葉で表現しているだけのことと思います。
ペースメーカの適応については、間欠性房室ブロックがいったいどの程度の時間出現しているかということが問題です。人によって十数秒とか数分だけ出る人もあり、また数時間から数十時間続く人もあります。またまれに一瞬目の前が暗くなることがあるということですが、これが房室ブロックと関係があるのかどうかということも重要です。
診察もしていない心電図もホルター心電図記録も見ていない立場ですから以上の一般的な意見だけしか申せませんが、要は一度不整脈専門の医師を受診して意見を聞いてみることです。その上でペースメーカの適応を判断してもらえばよいと思います。

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