ペースメーカを装着していると、自分の心臓機能が衰えていくのですか
2年前の10月にアダムストークス発作を起こし、24時間心電図検査の結果、ペースメーカ装着必要ありと診断されました。特に就寝中異常が出ているとのことで、右胸上部に植込み手術(リード2本)を受けました。術後、傷口が腫れたり、寝返りを打てないほど痛みが続き、昨年末、他の病院にて手術を受け、ペースメーカ本体を入替えました(リード線3本)。
術後、傷口は前回と同じように膨れ、以前ほどの痛みはありませんが、「いずれ傷口は良くなる」と説明をうけ、薬を塗りガーゼをあてる毎日が続いています。
ただ、新しいペースメーカになってから顕著に動悸を感じ、心臓を強引に動かされているように感じ、眠りの浅い状況です。
ペースメーカを装着すると徐々に、自力で心臓を動かす機能が衰えてくると聞きました。なるべく自分の心臓の動きを優先させてもらいたいと考えてしまいますが、ペースメーカの種類によって、機能的な差や体質に合う、合わないということはあるのでしょうか。ペースメーカとしては以前のメーカのものが自分にあっているようにも感じるのです。
回答
ペースメーカを装着したからといって自力で心臓を動かす機能が衰えてくるわけではありません。2度房室ブロックでペースメーカを植え込んでからまだ2年も経たないようですからブロックの程度はまだ術前とほぼ同じ程度だと思います。
房室ブロックのために心房から心室に電気が伝わらないときだけペースメーカが作動して拍動を助けてくれるわけですからブロックの程度に応じて電池の消耗度が違ってきます。ブロックの程度が強ければ数年、軽ければ10年以上持つ人もいます。
ペースメーカの機能は現在極めて精巧なものとなっており、機種によってその仕様に多少の差はありますが、どの機種でも病状に合わせて設定しておけばほぼ問題なく作動するはずです。体質にあう、あわないということはまずありません。
術後の経過が思わしくなくお悩みのようですが、文面のみの情報では医学的な判断はできかねますので、現在の主治医とよくご相談なさってください。