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ペースメーカが入ったが、心房細動発作が起きる

66歳 男性
2005年3月27日

66歳の父のことで相談します。4年前に脳梗塞を起こし、去年の10月に2度目の脳梗塞を起こしました。検査の結果、洞機能不全症候群で3秒から4秒の脈が止まるということと、心房細動が起こるという結果でした。このままでは車の運転も控えたほうが良い、長期の旅行も無理といわれ、ペースメーカを入れれば不整脈が治るといわれましたので、自覚症状のない父を無理に説得して、今年の2月にペースメーカの植え込み手術を致しました。
ペースメーカは、最初はリード線が1本の物を装着という話しでしたが、手術の3日前になって2本の物に変更され装着したのですが、心房細動が治まりません。ペースメーカの装着以後1ヶ月以上入院をして薬を変えて様子をみましたが、これ以上治療できませんということで、先日退院しました。
担当医のお話では、新薬が近いうちに認可されれば対応したいとのことで、心房細動は老人性のものなのでこれ以上は治せないとのことでした。
ペースメーカを入れれば不整脈が治まると説明を受けたから手術を受けたのに、あまり改善されたようには思えません。担当医からもこれ以上は治せないと返って不安にさせるような言葉ばかりです。父の不整脈は治らないのでしょうか。

回答

ペースメーカは洞機能不全症候群に対して入れられたものであり、これで心房細動を治すことはできません。2本のリード線が入っているというのは、それぞれが心房と心室に入れられたものと思います。心房に入れたのは,洞不全による心停止を防止し、心房細動を予防する効果を狙ったためであり、心室にも入れたのは、心停止に対する備えをより万全のものとするためです。この場合、心房に入れたペースメーカがうまく作動すると心房細動を起こりにくくするのですが、一旦、心房細動になってしまうと効果はありません。説明が不足であったかも知れませんが、治療のあり方としては標準的なものです。なお、心停止は防止される状態にありますので、車の運転や長期旅行には支障はありません。

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