疾患別解説

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房室ブロック2度

27歳 男性
2004年9月26日

27歳の夫の房室ブロック2度について相談します。
年に一度のホルター心電図検査では、昨年と変化はなく、寝ている時や、安静にしている時に脈が飛ぶようですが、本人には自覚症状がないそうです。

主治医には、今後、ペースメーカを入れることになるかもしれないけれど、個人差があるので、どうなるかはまだ分からないと言われているそうです。
1)どのくらいの確率でペースメーカを入れる必要があるのでしょうか?
2)ペースメーカを入れたときのリスクはありますか?
3)この病気が違う心臓病の原因になりうるのでしょうか?

回答

房室ブロック2度というのはときに脈が脱落することがある房室ブロックです。これには、1型と2型とがあります。
1型は若い人、運動選手によくみられるもので、何ら処置することなく、放置していて差支えない場合であり、2型は警戒を要する場合です。
2型の場合には、ときにめまいとか失神発作などといった症状がみられます。

まだ若いので、年に一回、24時間ホルター心電図検査を受けているという程度のことですから、多分、1型の良性の房室ブロックなのでしょう。絶対に大丈夫と言い切るわけにもいかないので、毎年、チェックしているものと思います。
1)ペースメーカをつけることになる確率は、まず、0に近いであろうと思います。
2)ペースメーカをつけたときのリスクは、ほとんどないといってよいのですが、強いていえば、ペースメーカが身体に合わないためのペースメーカ症候群という状態があります。
3)房室ブロックのために別の異なる心臓病が起こってくるというようなことはありません。あまり気になさらないでよいのではないでしょうか。

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