洞不全症候群
会社での健診結果が届いたのですが、心電図の所見欄に「洞性不整脈、心筋虚血の疑い」とありました。
前回の所見の欄を見ると「洞性徐脈」とありました。昨年は全く気がついていませんでしたので、精密検査は受けておりません。
以前、18歳の頃に保健婦さんに脈を計っていただいたときに「不整脈」と言われたことがあったのですが、その後、風邪等で病院に行ったときにご相談したところ「大丈夫」と言われていたのと、自覚症状がなかったのとで、特に気にもしておりませんでした。
ただ、関係はないかもしれませんが、立ちくらみは頻繁にしています。
一度、精密検査を受けておいたほうがよろしいのでしょうか?
回答
心臓の拍動は大静脈と右房との境目にある洞結節から毎分1分間に70?80回の割り合いで規則正しく電気信号が発せられ、それが心房から心室に向って刺激伝導系を伝わって、心臓全体の筋肉配布し、心臓の筋肉の収縮をおこすのです。この洞結節に何らかの組織変化がおこると興奮の生成が妨げられ、徐脈や脈の欠損、不整脈がおこります。脈の欠損(遅延)が異常に長くなるとめまい、眼前暗黒、失神、痙攣(けいれん)などの脳虚血の症状や呼吸困難、易瘤労、むくみなどがおこってきます。
これらを洞不全症候群と呼んでおります。
あなたの場合、これに近い状態かも知れませんが、念の為に一度心電図、ホルター心電図をとって、心臓専門医によく判読してもらってください。あなたのいわれるようにたまにしか発作が起こらないのであれば無害性の期外収縮かもしれません。