小学生の完全房室ブロック
8歳
女性
2004年4月24日
8歳の孫は、1年前の身体検査で不整脈が指摘され、大学病院で検査をしたところ、先天性か後天性かは不明とのことですが、完全房室ブロックであり、今のところ基礎心疾患はないようだが、いずれペースメーカを入れる必要があると診断されました。
心拍数が現在55前後ですが、1、2度は幼児の場合には自然治癒もあり得るとのことですが、3度では自然治癒の見込みはないのでしょうか？
また、現在は全く健康人と変わりない毎日ですが、今後日を追うに従ってどのような変化が出てくるのでしょうか。ペースメーカを入れる時期は失神などの症状が出るようになってからでも遅くないのでしょうか？
現在、大学病院の小児科で2ヶ月ごとに検査をしながら、経過観察をしていますが、今後は循環器の専門病院に変更した方が良いのでしょうか？
子供のことだけに今からペースメーカを入れることに抵抗もありますし、日常生活でもどの程度の注意が必要かもご助言をお願いします。
回答
3度の房室ブロックの自然治癒は先天性の場合はありません。心筋炎など後天性の場合は自然治癒の可能性はあります。
これから出てくる症状は、疲れ易い、動悸、失神発作、目の前が暗くなる発作など、急死に至る可能性もないとはいえません。
ペースメーカを入れる時期は失神などの症状が出た場合です。運動に対する反応の悪い場合、QRS幅の広さが40／分以下に低下した場合などもその組み合わせからペースメーカの適応になります。
今後の通院の便利さからは今の病院で良いでしょう。
