無症候性ブルガダ症候群にキニジン服用は有効か
36歳
男性
2009年5月15日
心電図でブルガダ症候群の判定が出ましたが、カテーテル電気生理学的検査では心室細動は再現されず、心房細動および無症候性ブルガダ症候群と診断されました。家族歴はありません。心房細動の抑制として硫酸キニジンを服用しています。先日、心房細動のカテーテル治療が成功したので、キニジン服用をやめたいと考えています。
しかし、主治医の話では、キニジンは心房細動だけでなく、心室細動の抑制も期待して服用しているとのことで、キニジンを投薬中止するには、再度カテーテル検査でキニジンなしの心室細動再現性評価がないと、投薬中止できないといわれました。
以前、カテーテルによる合併症で脳梗塞を起こしたことがあるので、やはり危険なカテーテルをこれ以上繰り返すのは避けたく、このような状況の中で、キニジンを一生飲み続けなければならないのか悩んでいます。
回答
無症候性で、心室細動再現不可能、かつ家族歴もないという状態でのブルガダ症候群では事故の起こる確率はかなり低いと思います。通常ならば、キニジンを生涯、服用しつづけるということはしないと思います。定期的に心電図をチェックし、変化に注意する、というのが現在の方針になるのではないでしょうか。