LGL症候群ではST低下があるのか
21歳
女性
2008年11月13日
健康診断で、負荷心電図にST低下を認めました。その後、病院の循環器科にて再度心電図、心エコーをとり、WPW症候群の亜型であるLGL症候群の可能性があるといわれました。
万が一、頻拍発作があれば再度受診してくださいとのことでした。
今まで、発作らしきものは経験していません。
いろいろ調べてみましたが、LGL症候群、WPW症候群を調べても、ST低下を伴うとは、書いていません。LGL症候群、WPW症候群であっても、ST低下の所見はあるのでしょうか。
回答
LGL症候群はWPW症候群と同じように、心房と心室の間に副伝導路という興奮伝導路があります。このため、心室興奮は正常の房室伝導路から下降した興奮と、副伝導路を経由した興奮とが融合して起こります。これによって、心室興奮群の波形が変わり、副伝導路の位置によっては、ST低下がみられることもあります。また、頻拍発作のないWPW、あるいはLGL症候群もよくあることであり、珍しいことではありません。