疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

心房細動発作後、排尿回数が増え、身体がだるくなる

62歳 女性
2010年6月 4日

5年前に心房細動と診断され、以前は1年に数度だったのが、半年ほど前から週に数回、最近ではほぼ毎日発作がでます。朝、もしくは夜が多く、昼間出ることはありません。
大抵は服薬して30分?1時間程度で治まります。
心房細動の発作がひどい時は、汗を大量にかき、またトイレに頻繁に行くようになります。トイレでは尿がかなり出るようです。発作と尿や汗の関係はあるのでしょうか。
また、発作後に、体がだるく重いことがあります。足がだるいこともあります。発作後にこのような症状になるのは、何かあるのでしょうか。
せっかく通院しているのに、発作が頻繁になっているようで心配です。
このままワソラン、サンリズムの服薬で様子を見るべきなのでしょうか。

回答

1)心房細動発作を起こすと、ANPという心臓ホルモンが大量に分泌されます。これには利尿作用があるので、発作中あるいは発作後には頻回に排尿するようになります。
2)利尿作用があった後では、脱水状態になるので、発作の後では、身体がだるく、下肢が重くなることがあります。水分を補給するようになさるとよいでしょう。
3)治療には、薬による治療のほかに、カテーテルアブレーションという治療法もあります。これは電極のついたカテーテルを心臓内に挿入して、心房細動の発生源を焼灼する治療法です。薬では管理しきれなくなったときに行われる治療法ですが、希望があれば、行ってみてもよいのではないか、と思われます。担当医にご相談なさってください。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い