一過性心房細動の治療
初めて不整脈を自覚したのが6年ほど前で、一日に何回かパクッとした違和感がありました。私はストレスを受けやすいほうだと思います。発作性頻脈にも3回ほどなっています。
今回は、寝ているときに、すごく脈が乱れて苦しくなり、目を覚ましました。こういうことは初めてで、翌朝救急外来で診てもらいました。なかなか治まらないので、電気的徐細動で正常に戻していただきました。
医師の話では、心房細動には間違いないが、慢性化するかどうか、まだわからないとのことで、今まで一年に一回起こすかどうかの頻度なので、しばらくテノーミンで様子を見て頻発するようならアブレーションをする方法がありますとのことでした。
1)ストレスや過労や睡眠不足などからも一過性だけで治っていく心房細動もあるのでしょうか。
2)突然死もありうるのでしょうか。
3)心房細動の今後の経過観察の仕方や、現在のお薬の量(テノーミン25mgを一日朝一回)で大丈夫なのでしょうか。
教えてください。
回答
1)一過性の心房細動は、ストレスや過労、睡眠不足を引き金にして起こることが多いものです。過度の飲酒、喫煙も引き金になります。
2)発作が起こると、不快感が起こり、だるく、立っていられないような気分になります。苦痛が大きいのですが、突然死することはありません。
3)現在服用中の薬は、交感神経遮断作用をもつ薬です。ストレスから心臓を守るとともに、引き金となる不整脈を防止します。一過性心房細動の予防のためには基本的な薬として用いられています。この薬が無効ならば、次第に作用の強い薬に変更していきます。そして、場合によっては、カテーテルアブレーション治療をお勧めする場合もあります。なお、心房細動発作が数日、続くようなことを繰り返すようであれば、血液凝固を阻止する薬(ワーファリン)も用います。長く続く心房細動では心房内に血栓ができることがあり、これを予防する必要があるからです。