疾患別解説

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ワーファリンの効果

38歳 男性
2007年3月25日

現在、発作性心房細動の治療で、ワーファリン、パラミジン、キニジンを4ヶ月ほど服用しており、結果として今まであった期外収縮、発作性心房細動はまったく起きていません(ホルター検査にて期外収縮もないことを確認しています)。一方で、心房細動の根治を目指し、どこかのタイミングでアブレーションを行うことになっています。
ところで現在、血栓がどの程度存在するかどうか特に確認検査(現状確認)をせずに、ワーファリンが投与されています。
1)ワーファリンの効果をしっかり確認する意味でも、現段階で血栓の有無を経口超音波で途中経過確認的に検査する必要はないのでしょうか。
2)ワーファリンが効かず、血栓が心房に残るという可能性はどのくらいあり、それを最小にするためには他にどのような方法が考えられますか。
3)心房細動が起きない状況下で、ワーファリンを飲み続けた場合、飲み続ける期間が長いほど血栓のリスクが下がると理解してよいのでしょうか。

回答

1)ワーファリン効果を確認するために、超音波検査で血栓検査をするというのは理屈の上ではよいのですが、ワーファリンは血栓があっても、なくても、服用させておくというのが、原則です。検査で血栓が検出できなくても、それは血栓が「見えない」ということであって、血栓が「存在しない」とはいえないからです。
2)ワーファリンの効果は30%くらいといわれています。この効果を強めるために、アスピリンやその他の血小板凝集阻害薬を併用することが試みられていますが、明らかな効果を得たという成績はまだ、ありません。
3)ワーファリン服用中は血栓の危険は減少しますが、服用を中止すると、危険はすぐに戻ります。服用をつづけている間だけ、危険は遠のいていることになります。

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