発作性心房細動の服薬を中止してもよいか
年前急に胸に違和感を覚え、病院で検査したところ発作性心房細動と言われました。脈が不整だったのは12時間くらいでした。念のため1週間検査入院しました。
結果、異常なしで退院し薬を処方されました。現在も処方された薬(ファンミルR、メトロック)を飲んでいます。
最近、風邪をひいたため他の病院で風邪薬をもらう際、現在飲んでいる薬を言ったところ、その先生が、今飲んでいるファンミルRとメトロックは逆の作用があるため、一緒に処方されるのはおかしいと言っていました。
また、発作性心房細動で、12時間で消滅して現在も薬を飲み続けていることに納得いかないようです。その先生は循環器の開業医です。
そのことを最初に入院していた循環器の先生に言ったところ、薬のおかげで予防できていると言っていました。どちらが正しいのでしょうか。
回答
第一に、発作性心房細動が4年前にあって、その後はみられていないというのであれば、薬はお休みして大丈夫ではないかと思います。発作性心房細動は日が経つにつれて、再発しにくくなります。別に基準があるわけではないのですが、4年間、再発がないのであれば、しばらくは薬なしで様子をみていてよろしいのではないでしょうか。しかし、発作があっても気がつかないでいるという場合もありますので、ときに24時間心電図検査をしてもらうのはよいと思います。
第二に、ファンミルRは不整脈治療薬ですが、メトロックは交感神経緊張薬であり、血圧が低いときに用いられます。異なる作用の薬であり、作用が逆というわけではありません。心房細動が夜間に起こるタイプであるときには、交感神経緊張薬を用いることがありますが、このために用いているのでしょうか。何にしても、担当医によくご相談になってください。