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カテーテル・アブレーションで肺静脈の中の膜を焼くといわれた

30歳 男性
2006年9月 2日

5ヵ月ほど前に心房細動と診断され、主治医より、年齢的にこのまま薬物療法を続けるよりも、カテーテル・アブレーションをしてみてはどうかと言われました。
左心房につながる肺静脈の中にある膜のようなものをカテーテル・アブレーションで焼くという手術と説明されましたが、よくわかりませんでした。また、カテーテル・アブレーションという手術には具体的にどのようなリスクがあるのか教えていただきたいのですが。

回答

心房細動の起源あるいは興奮旋回路の一部を電気的に焼いて治療する方法をカテーテル・アブレーションといいます。これには、いろいろな方法があるのですが、「肺静脈の中にある膜のようなもの」をカテーテルで焼くというのは、「肺静脈と左心房の間の繋がり」を焼くということだと思います。心房細動の中には、肺静脈に起源があって、ここからの興奮が左心房に進入して、心房細動になるものがあると考えられています。したがって、肺静脈と左心房の繋がりを焼くことによって、この異常興奮が心房に伝わらなくなるようにするわけです。
リスクとしては、焼いた痕が狭窄を起こす、つまり肺静脈狭窄が起こること、焼きすぎて心臓の裏側にある食道の穿孔を起こすことが主なもので、ほかにカテーテル操作に伴う一般的なリスクとして心・血管壁の穿通、脳梗塞、穿刺部位の血腫などといったことがあります。

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