疾患別解説

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心房細動や脳梗塞は遺伝するか

57歳 女性
2005年10月11日

発作性心房細動で、バッサミン、ジゴシン、ラシックス、リスモダン、デゾラム、アサシオン、プラバスタチンを服用しています。
1)母方の祖母が脳梗塞、父が脳溢血でなくなっています。体質は遺伝するのでしょうか。
2)心房細動は脳梗塞になるリスクが大きいといわれていますが、このままの薬だけの治療で大丈夫なのでしょうか。
3)上記の薬を服用していますが、日に一度、時間、場所を問わず動悸、息苦しさ、違和感が生じ、デゾラムを2錠服用します。就寝時にも動悸があるので、アサシオンが欠かせません。このままの状態が続くと心不全や脳梗塞になるのではないかと心配です。

回答

1)脳梗塞は心房細動のために起こることがありますが、脳溢血は高血圧が原因になります。心房細動には遺伝関係がみられる場合がないわけではありませんが、その頻度は極めて低いものでます。
2)心房細動が脳梗塞の原因になるのは、数日つづく心房細動が繰り返し起こっている場合です。数時間程度の持続であれば、心房内に血栓はできにくいといわれています。そして、そのような場合でしたら、現在のバッサミン服用で様子をみていてよいのではないかと思います。心房細動が持続する時間が長くなり、また、患者さんの年齢も高くなってくると、バッサミンでは間に合わないので、ワーファリンという薬を使うことが勧められています。
3)動悸がしたり、違和感があったりすると心不全になり易いということはありません。しかし、息切れする状態がつづくのはよくありません。現在、ジゴキシンとラシックスという薬を服用しておられますが、この薬は心不全の治療薬です。担当医は状態を熟知していて、処方を出しているように見受けます。ご安心ください。

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