疾患別解説

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心房細動の治療

36歳 男性
2005年9月 3日

1年半前、心房細動による不整脈との診断を受け、主治医から「今の医学では処置方法がないので、今のままこの薬を服用しながら処置法が見つかり次第、行ってみましょう」と言われています。
私は、サイクリングを好んでしていますが、治せるものならば早く治して、気がね無しに運動したいです。先生には運動をしても良いと言われたのですが、心配です。

1)治せる方法は無いのですか?
2)運動は、どのくらいまでなら良いのでしょうか?

回答

1)心房細動をもとの洞調律(正常のリズム)にもどす治療には2つの方法があります。薬を用いる方法と電気ショックによる方法です。
これまでアスペノン以外にいろいろな薬を試みているのだろうと思いますが、いずれにせよ既に1年半が経ち正常のリズムに戻ることなく慢性化しているものと判断されます。慢性化してしまっているから正常のリズムに戻すのは無理だろうと考えて心房細動のままにしておくこともよくあります(ことに高齢者の場合)が、そういう場合には日常生活に支障がない程度に心拍数を抑える薬を服用する必要があります。治せるものなら何とか治したいと考える場合には電気ショックを試みることになります。長時間心房細動が持続した場合にはもとに戻らないだろうと考える医師も多いようですが、1年半ぐらいなら治る可能性はあります。まだ36歳という若さだし一度試みてもよいのではないかと思います。
大きな病院の循環器科を受診して相談されてみてはいかがでしょうか。

2)可能な運動の程度を知るには2つの方法があります。
ひとつはトレッドミル試験です。心拍数と心電図を記録しながら、運動して、適切な運動の範囲を調べます。
二つ目は携帯型心電計を装着した状態で、運動をして、どこまでなら大丈夫かを調べます。
いずれにしても、担当医にご相談ください。

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