疾患別解説

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心房細動の薬剤治療に対する不安

男性 44歳
2005年2月 6日

1年前の定期健診の心電図検査で負荷時に中程度のST低下ということで専門医師の診察が必要とされ、病院に行きました。
24時間心電図、負荷心電図、エコー検査を行い、原因はわからないが左心房が大きいことと、特発性あるいは一過性の心房細動と言われ、血栓が脳にいくことがあるので薬をこの先飲み続けなければいけないとも言われました。
ピメノールを朝夕2回飲むことになりました。その後1年ほど薬を飲み続け、なんとなく胸の辺りに違和感を覚えることが多くなってきました。
担当医に相談すると、薬がピメノールからシベノールに変わり朝昼晩の3回になりました。
薬が変わってしばらくはおさまっていましたが、去年の暮れあたりからまた違和感があり、先月の上旬にかなり長い時間、半日ほど圧迫感を感じ続けたので病院に行ったところ、心電図にはさしたる異常も認められず、聴診器をあてた時に「あ、今1回とんだな」と言われました。
そして薬が、シベノールからベプリコールに変わり、頓服でインデラルを出してもらいました。
しかし、薬服用後もなんとなくすっきりせずに、数日をすごしました。

現在の「特発性あるいは一過性の心房細動、左心房拡大」に対し、薬を飲み続ける、効かなくなれば薬を変える、という選択肢しかないのでしょうか。急に死ぬようなことはないと言われましたが、本当でしょうか?
また、「長島監督と同じ病気」と先生に言われ、血栓が脳に行くと怖いと言われながらも、出してもらっている薬は血栓をできにくくする薬ではなさそうだし、もし血栓が脳などにとんだ場合、どのような症状が出て、その時すぐにできる応急処置や薬で少しでもよくなるようなことはないものか、教えていただけないでしょうか?

回答

発作性心房細動でいろいろ悩んでおられる由ですが、文面を拝見し不整脈に詳しい適切な先生に診ていただいているという感じが致します。以下ご質問にお答えします。

1)現在ベプリコールを使用しているようですが、最近の情報ではピメノールやシベノールなどいろんな薬が効きにくい心房細動にはベプリコールが有効なことが知られています。当分その先生のご指示に従うのがよろしいと思います。急に生命に別状が生じるものではありません。
2)脳に血栓が飛ばないようにするための薬が処方されていないことが心配なら、その点に関しては率直に先生に聞いてみてはいかがですか。脳に血栓がとんだときにどんな症状が出るのかということですが、主な症状は片側の手足の麻痺、言葉のもつれ、軽い意識障害が主なものです。こんなときは一刻も早く病院へ駆け込むことです。最初の1?2時間が大切です、応急処置を考えていることもありません、ひたすら病院に急いでください。そのためには日頃から脳血管障害を取り扱っている病院をあらかじめ調べておくのがよいと思います。

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