カテーテルアブレーション後の不整脈
19歳の時に初めて脈に異変を感じて受診したところ、発作性心房細動と診断されました。精密検査の結果、心臓に気質的な異常はなく、運動を含めた日常生活には全く支障はないとのことでした。
その後就職して、頻回かつ発作継続時間も長くなるようになり、薬物療法を始めましたが、心房細動は脳梗塞等のリスクも存在するので、成功率はまだ完全でないけれど・・・とカテーテルアブレーションを勧められ実施致しました。
カテーテルアブレーション処置後2日目より頻脈、期外収縮が発生し、退院後心房細動、期外収縮、上室性頻拍が頻回するようになりました。
担当医は患者により様々な術後のパターンが存在し、今は経過観察の時期なのであまり気にしないこと、とおっしゃっています。とはいえ自身としては月に多くて2回程度だった心房細動が術後10日で4回発生していることに疑問を持っています。実際に私のような症例は起こりうるのでしょうか?
回答
アブレーション法によって肺静脈隔離を行うのは、発作性心房細動に対する最先端の治療として広く認識されており、本例の経過からみて充分な適応があったと考えます。
また術後の経過に関しては、治療後しばらくの間はまだアブレーションされた組織が不安定で、期外収縮、心房細動、心房頻拍などさまざまな不整脈が発生することが知られています。
安定するのに2?3週間を要することもあり、この間抗不整脈薬投与を必要とする例も経験します。本例も、まだ術後10日程度であることから、もう少し様子を見てよいのではないでしょうか。