疾患別解説

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心房細動の手術をすすめられた

23歳 女性
2004年6月24日

20歳時健康診断で心電図がひっかかり、不整脈だが治療は不必要と言われ普通に生活していました。去年の暮れに微熱が続き、体がだるかったので総合病院の内科に診てもらったところ、やはり心電図がひっかかり循環器科に移り、色々検査をしたのですが、ただ脈が乱れているため薬をずっと飲んでいました。2ヶ月ぐらい薬を飲み続けていたら一度不整脈は止まったのですが、結局その翌月の検診時にはまた前の状態に戻っていて、今も不整脈です。不整脈はほとんどの人が自覚症状がないと言われていますが、一度止まって不整脈を感じなくなってしまったので、今はすごく脈の乱れを感じてしまってひどく辛い思いをしています。息切れ・動悸、胸の痛み・苦しみ、時には座り込んで立ち上がれなくなることもあります。それは仕事中であったり運転中であったり、ご飯を食べている時であったり家でテレビを見ている時であったり・・・いつでもその状態になることがあります。今の病院に通院して色々薬も試してみましたが状態は変わることなく、半年が過ぎて、先生がもうこの病院でできることはない、もっと大きい病院に行って、手術というほど大げさもんじゃないが、してみないかと言われかなり混乱しました。先生は無理にとは言わないが、若いし女の子だからこれから出産もするだろうし、と言われました。今まで入院すらしたことないのに、いきなり心臓の手術なんて考えられません。その手術はするべきなのでしょうか?成功率はどのくらいでしょうか。

回答

23歳、女性で、発作性心房細動ということですと、カテーテル焼灼治療(カテーテルアブレーション)という治療を考えてよいかも知れません。この治療は電極が先端についたカテーテルを心臓まで挿入し、心房細動の起源となっている心臓内のある部分を電気的に焼ききるという療法です。通常の場合ですと、こうしたときには、まずはいろいろ薬を試みてみるということになるのですが、若い女性で、これから妊娠・出産ということもあるとすると、早い時期にこの療法を考慮してよいのではないかと思います。ただ、この治療は成功率が低くて、まだ60%くらいといわれています。しかし、成功すると苦痛からは確実に解放されます。妊娠・出産の心配も不要となります。担当医と相談されて、いい施設に紹介してもらっては如何でしょうか。

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