疾患別解説

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心房細動の治療

50歳 女性
2004年2月10日

不整脈、心房細動と診断されて9ヶ月経ちます。9ヶ月前に、背中の後ろ側できりきりと痛み、病院へ行きました。
現在、ウルソ100mgと、ジゴキシン0.25mgとを毎食後に1錠ずつ飲んでいます。主治医は、様子を見ましょうとおっしゃるだけで一向に回復しないように思えます。
時々、胸が押し付けられるような痛みがあります。疲れやすく、風邪もひきやすくなりました。安静にしていたくても、仕事もあり、家事もありと忙しくしています。
病気が治るのか、現状維持で生きていけるのかとても不安です。

回答

正常の人の脈拍は洞調律といって脈をとってみて分かるように全く規則的なリズムで打っていますが、心房細動の人では脈と脈の間隔が全く不規則で、しかも脈の大きさも脈毎に違います。脈拍は健康である限りもともと正常のリズムなのですが、年齢とともに心房細動を持っている人が多く、社会の高齢化とともに増えてきているものです。
心房細動には2つの治療法があります。
一つは正常のリズムに戻す方法と、もう一つは心房細動はそのまま残しておいて脈拍数がやたらに増えて心不全にならないように薬で調節する方法です。心房細動のままでも生活には全く支障はありません。
正常のリズムに戻すには薬による方法と、心臓に電気ショックをかける方法がありますが、最近では後者による場合が多く数日の入院を要するのが普通です。しかし一般に電気ショックをかける場合は心房細動になってから日の浅い人の場合が多く、あなたのように9ヶ月もたった人の場合は正常のリズムに戻すべきか、心房細動のままにしておくべきか判断の難しいところです。
おそらく診てくださっている先生もあなたの年齢や心房細動になってからの期間を考えて現在の薬を出しておられるのだろうと思いますが、どのような方針で治療をお考えなのか、正常リズムに戻すことは考えていただけないのかなど率直に聞いて見られてはいかかでしょうか。

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