発作性心房細動の薬の治療には限界があるのか
2年前より上室性期外収縮がでるようになり、循環器医(開業医)にお世話になっています。当初、頻度も少なく気にせずにいきましょうとの診断でした。
10年前より趣味でトライアスロンをやっており定期的に運動負荷心電図をとってもらっていましたが、異常はありませんでした。
2度1週間ほど期外収縮が続いたことがありましたが、それ以外は問題ありませんでしたが、約1年前に初めて心房細動の発作が数分でました。すぐに治まったので病院にはいきませんでしたが、その1ヶ月後に2回目がおこったときは止まらないので、かかりつけの医院で心電図をとってもらい心房細動と診断されました。(ピメノール100mg飲んで3時間で停止)その後頓服としてピメノールをもらっていましたが、その後発作は治まっていました。
ところが、半年前より頻発するようになり、抗不整脈薬、ベータブロッカー、抗不安剤(サンリズム50mg1日4回、メトプリック10mg1日3回、セレナミン2mg1日2回)を飲むようになり現在に至ります。
調子に波はありますが、ほぼ毎日、夜間を中心に1?3時間の発作があり、ピメノール、リスモダン、サンリズムに至っていますが、完全に抑えることができていません。
酒、コーヒー、運動(トライアスロン競技は止めています)の量は減らしていますが、直接の誘因になっていないようですので先生と相談し続けています。
主治医の現在の診断は、心エコー異常なし。甲状腺障害異常なし。
薬で不整脈の頻度を抑えて様子をみましょう。命にかかわらないので心配しないように。何年かつづくと慢性化するのでその時は固定しましょう。60歳までは脳梗塞の予防はいらないでしょう。
カテーテルアブレーションはまだ完全でないので薦められない。とのこと。
そこで、ご相談なのですが、いろいろ薬を試してみますが、薬で完全に押さえ込むことができる可能性は低いのでしょうか。
現在程度の頻度でもやがて頻度が高くなり慢性化する確率はどれくらいあるのでしょうか。
カテーテルアブレーションの現状も教えてください。
回答
時々起こる不整脈は対策が難かしいもので、個人による差も大きいと思います。
薬効も人によっていろいろです。但し長期間完全に0にするという意味では困難があるかもしれません。将来の予想も困難で、自然に消失という場合もあります。非常に長期を考えると慢性になる(固定する)例が多いかも知れませんが、その時も心拍数の調節を薬などで行なって、ほぼ普通の生活が可能と思います。
カテーテルアブレーシヨンは最近やや多く行われるようになったが、まだ100%成功するとはいえません。主治医に専門医を紹介して貰って相談してみるのも一法です。