心房細動と心室細動の違い
子どもの頃、小児ぜんそくで入院したことがありましたが、その後は発作も出なくなって治ったと思っていたら、出産を期に再発し、発作の出やすい秋だけ吸入薬で対処し、あとは食事(健康食品)で体質改善をして、ほぼ発作が出なくなったのです。
ところが、先日の勤め先での健康診断で、「心室細動です。すぐ専門医に受診を!」と言われて驚いてしまいました。
1ヶ月前にウイスキーを飲んだあとから、胸が圧迫されるような不快感が気にはなっていたのです。そういうことが原因になりますか。
まだ病院を受診していないのですが、どうやら心室細動ではなく、心房細動と聞き違えたのかもしれません。
心室細動と心房細動の違いは何ですか。
更年期障害やぜんそくも要因になりますか。
回答
心室細動ではなくて、心房細動だったのでしょう。細動というのは、心室または心房が全体として一度に興奮するのではなく、部分、部分がバラバラに勝手に興奮する状態をいいます。
したがって、このとき、心室または心房は血液を送り出す機能を失ってしまいます。心房が血液を送り出す働きを失っても、心臓の血液拍出は保たれますが、心室がこの働きを失うと心臓停止の状態となります。
つまり、心室細動は心臓停止と同じことであり、生きているはずはないのです。
ところで、心房細動は不整脈の中でもよくみられるものであり、女性の場合ですと、閉経期以後になってみられる頻度が高くなります。深酒をすると直後に、起こりやすくなります。喘息発作が頻回に起こるときには、心房に負荷が加わり、心房細動も起こりやすくなります。さらにまた、喘息の治療薬もまた、心房細動の誘因となります。
今後は呼吸器内科ばかりでなく、循環器内科でも指導していただく必要があるようです。