疾患別解説

疾患別の解説と過去の相談事例がご覧いただけます。

ワーファリンを飲み続けなければいけないのか

36歳 男性
2003年9月19日

心房細動と診断されて、数ヶ月薬物治療にて様子をみましたが変化なく、電気ショック治療を薦められて、大学病院で実施しました。しかし、これも効果なく、現在はワーファリンを毎日三錠のんでいます。
毎日飲むというのも抵抗がありますし、人から癌になる危険性があると聞かされて、また不安な毎日を過ごしながら、薬を飲んでいます。
やはり、飲み続けなければ血栓ができる可能性が高いのでしょうか。
今後やはり、飲み続けて行かなければならないのでしょうか。

回答

学会のガイドラインによれば、危険因子のある心房細動の場合、たとえば心臓に病気があったり、脳梗塞の既往があったり、高血圧、糖尿病などがあったりする場合にはワーファリンが薦められますが、危険因子のない場合には60才未満ならば、ワーファリン治療は行わないで様子をみてもよいことになっています。
ただし、これは統計学的にはそのようにいえるということであり、若くてもワーファリンを用いておくことは望ましいことではあろうと思います。
ワーファリンをもっとも必要とするのは、60才から75才までの間であり、この年齢を超えると必要の度合いは減少します。
ワーファリン以外にはアスピリン、ジピリダモール、チクロピジン、シロスタゾールなどといった薬がありますが、もっとも確実に効果が期待できるのはワーファリンであるといわれています。

この回答はお役に立ちましたか?

病気の症状には個人差があります。
あなたの病気のご相談もぜひお聞かせください。

高齢者の心臓病 高齢者の心臓病
CLOSE
ご寄付のお願い