疾患別解説

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脈が飛んで、鼓動に合わせて体が揺れる

44歳 女性
2008年2月 3日

1)脈拍が2回分程度飛びます。
2)鼓動に合わせて体が動くのが疲れます。
3)鼓動に合わせて筆記具が動くので気になります。字が乱れることは今のところありません。
4)食事をすると脈が強くなるのが顕著になります。疲れるので、横になることもあります。
5)甲状腺腫があります。血液検査の数値は低いのですが安定しており、特に治療は必要ないと言われています。
このような症状の場合、どんな病気が考えられますか。

回答

1)脈が一分間に2回ほど、飛ぶというのは、期外収縮性の不整脈と思います。
2)脈が飛んだ後には、心臓にもどる血液が倍になるので、次の正常な心臓収縮はいつもよりも、大きく、強くなります。このために、身体が大きく揺れるのです。
3)身体がピクンとなれば、当然、筆記具もゆれます。しかし、字が乱れるようなことにはならないのが普通です。
4)食事をすると、血流が増加します。脈が強くなるのは、このためです。
5)甲状腺腫があって、機能亢進があれば、期外収縮はでやすくなります。しかし、甲状腺機能に異常がなければ、心配は無用と思います。
以上から、原因の明らかでない期外収縮性不整脈と判断されます。これは健康人の7割から8割くらいにはみられる不整脈です。一度、診察してもらって、心臓に病気がないといわれたならば、気にする必要はありません。

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