上室性期外収縮と心房細動発作
8年ほど前に強い動悸を1日に数回感じることがあったので、大学病院を受診しました。
24時間ホルター心電図やエコー(心エコー)、運動負荷検査などを行いました結果、上室性期外収縮との診断で、薬もなく、あまり心配性にならないようにとのことでした。
それから今日に至るまで、同じような症状が起こることが頻繁にあったので、セカンドオピニオンとして他の病院にも行きましたが、特段の異常は見受けられませんでした。
発作は、日中に激しい運動(時には椅子に座っている時でも)をしていないのに、「ドクンッ」といった動悸が起こり、その時は脈も不整になります。この症状は1日に数回起こり、すぐに治まります。
年に何度かは、就寝中に突然の発作(息苦しさと頻脈)が起こり、夜中に目が覚めることがあります。脈は150/分以上で、数分間で治まります。血の気が引く感覚もあります。痛みはありません。
そして昨夜、就寝中、夜中の1時頃に突然の発作(激しい動悸)が起こり、目が覚めました。部屋の電気をつけて水を飲みましたが、今回の頻脈は、本当に激しい不整でした。「ドクドク、ドクン」と不整で、異常に早く、脈の不整が喉まで響くような感覚でした。
ベッドに横になり、数分間脈を確認しましたが、不整は2分程続き、その後は不整のない頻脈が数分間続いて治まりました。
このようなこれまでにない症状のためとても不安です。何か心臓に命に関わる疾患のある症状でしょうか。やはり、もう一度、専門医を受診したほうがよいでしょうか。
回答
上室性期外収縮がある状態で、今回の発作があったということであれば、発作性の心房細動であった可能性は否定できないように思われます。この場合は、脈の数が異常に増加し、間隔が乱れて、大変、苦しく、不安な状態になることがあります。治療のためには、心房細動にならないようにする薬を用いる場合と、発作が起っても、脈があまり多くならないようにする薬を用いる場合とがあります。いずれにしても、発作のときの心電図をとって、診断を確定しなければなりません。担当医に相談してみてください。なお、心房細動発作はつらいのですが、生命には別条ありません。安心して、対応策を検討してもらって下さい。