アブレーション治療後の期外収縮
長いこと発作性上室頻拍(PSVT)に悩んでおりましたが、2年前に潜在性WPWとの診断を受け、カテーテルアブレーションを受けました。術後、心膜炎を起こしましたが完治しました。
しかし、その後、半年ほどしてから脈が飛んだり脈が乱れたりすることが頻繁になり、とくに緊張をしたり、自転車に乗ったり、走ったり、入浴したりするときに起こるようになりました。
ホルター心電図検査を受けましたが、心室性期外収縮が認められるが治療が必要なほどの数は出ていないとのことで、抗不安薬で様子を見ていくとの医師の判断でした。
しかし、疲労がたまった時は、1分間に10回以上、ひどいときには2拍に1回、期外収縮が出る状態が2、3日続きます。こうなってしまうと、体を動かしても寝てもつらく、このまま死んでしまうのではないかという不安でいっぱいになります。こうなってしまうと抗不安剤で抑えることができません、ただ時が過ぎるのを待つだけという感じです。
せっかくPSVTの発作から開放されたというのに、今度は違う不整脈に悩まされています。また、アブレーションをやる前は、発作時以外はどんなに運動をしても緊張をしてもこういう状態にならなかったのに、アブレーション後は運動や緊張で不整脈が出るようになってしまい運動制限が必要な体になってしまいました。
これはアブレーションの後遺症なのでしょうか。それとも心膜炎の後遺症なのでしょうか。
また、抗不安剤で抑えられるものなのかどうか、他の薬での治療が必要なもなのかどうか、再アブレーションが必要なものなのかご意見を伺いたいと思います。
回答
期外収縮は発作性頻拍の誘発因子となるものですが、あなた様の場合は、アブレーションが成功していて、期外収縮止まりになっているものと思われます。期外収縮は運動や精神的な興奮にさいして起こりやすくなるのですが、運動を続けていると起こらなくなるということもあります。どのみち、運動してはいけない不整脈ではないので、むしろ積極的に運動なさってみては如何でしょうか。アブレーションや心膜炎の後遺症ではないと思います。たまたま、こうした不整脈が出やすい時期になったのでしょう。そのうち、忘れるようになるでしょう。抗不安薬を用いるのはよいと思います。再度、アブレーションをする適応はありません。