疾患別解説

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弁の逸脱症候群と期外収縮

37歳 女性
2005年3月 8日

先月、会社の健康診断がありました。その結果、心室性期外収縮(散発)とありました。精密検査の必要性はないようなコメントがありましたが、念のためと思い、近くの循環器クリニックに行きました。24時間の心電図とエコー検査を受けました。心電図では、期外収縮がかなりの頻度で起きているようでした。波のかたちも3種類ありました。2連発というものもありました。エコーをとると僧帽弁逸脱と言われ、これが原因で不整脈が起きているということでした。先生は、自覚症状がないということで治療の必要はないと言われました。症状がでてきたら、不整脈に対しての治療を考えましょうということでした。健康だと思っていましたので、心臓で異常があるということでかなり心配です。このまま安心していいのでしょうか。

回答

心臓の弁はピッタリと合わさっていることはまれであり、すこしはずれていたりして、その間から血液の逆流があったりします。そして、こういうときには、弁が余分に引っ張られるために、期外収縮が起こりやすくなります。ときには痛みを訴える人もいます。弁の逸脱症候群とはこういう状態をいいます。近年、心臓エコー検査が日常的に行われるようになって、健康といわれていた人にも高い頻度でみられるようになりました。検査の方法が進歩したために発見されるようになった異常であり、昔からあったものなのです。何も心配なさることではありません。ご安心ください。

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