4Aの心室期外収縮といわれた
2年前に、脈が飛ぶ様な感じがして、急患で近くの病院で心電図をとっていただきました。
心室性期外収縮と診断され、後日、普通の心電図、心エコー、24時間ホルター心電図、血液検査を受けました。
結果は2,400回の心室性期外収縮と言われ、薬などなし。
その5が月後に4,000回の心室期外収縮。この時4Aと言われ、その5ヵ月後(ちょうど一年前)に3,800回の心室期外収縮と言われました。
今まで気が付かなかっただけで、もっと前から不整脈があったかもしれません。
自分で脈が飛ぶのがよくわかるので、毎日気になって、不安でしかたがありません。
回答
文面から推察する限り明らかな心臓病がなく心室性期外収縮が頻回に出ていること、しかもそれが4Aと言われていることに大変な不安をお持ちのようです。
まず、ホルター心電図の結果2,400~4,000回の心室期外収縮が出現しているようですが、この数字は決して恐ろしい数ではありません。要は数の問題ではなく将来危険な不整脈につながる恐れのある不整脈かどうかの問題です。そういう点で言えば健康人に見られる期外収縮はその大部分が危険のない、放置しても差し支えないものです。
4Aという分類は正しくいいますと、急性心筋梗塞に罹患(りかん)した人が、梗塞後の回復期に期外収縮が出現している場合の今後の経過を判断するために考え出された分類の一つであって、心臓病をもたない正常な人の期外収縮にあてはめてよいものではありません。おそらくどんな不整脈が出ているかが一言でわかるように便宜的に使われているのだろうと思います。要するに4Aというのは既にあなたもご存知のように2連発(3連発や4連発ではなく)が出ていることを意味します。ホルター心電図の実記録を拝見したわけではありませんので一般的なことしか申せませんが、あなたのように心臓病がない人の場合、2連発が出ていたとしても頻回に出ているわけではなく、まして突然死につながるような不整脈が出ているとはとても思えません。
期外収縮というのは気にし出すと切りのないものです。できるだけ気にしないように習慣づけることが大切ですが、それでも気になる場合にはひどい時だけ不整脈の薬を頓服(とんぷく)で飲めるように処方してもらうのも一つの方法だと思います。