疾患別解説

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僧帽弁逸脱と心室期外収縮がある

46歳 女性
2003年11月 5日

脈が飛ぶのが大変気になって受診し、ホルター心電図の結果2連発は時々あるものの、400回/1日なので心配はない。エコーで僧帽弁逸脱による軽度の逆流ありとのこと。心配のない不整脈なので、不安がらずに通常の生活をするようにベータブロッカーが有効と思われるのでこの薬で様子をみていきましょう。(気管支喘息があるので処方には注意されました)

結果が出て安心いたしましたが、もう一つの主訴であった胸痛に関しては明確なお返事をいただけませんでした。
一日に多い時に1.2回、安静時に左胸から左上腕にかけて何とも表現しがたい、焼けるような痛みが4.5分から10位じりじりと続き、いつの間にか消えていきます。脈が乱れることもあります。決して強いものではないのですが、ひどいときは放散して左上半身、背中まで痛みを感じます。ホルター装着時も感じたのでコメントしましたが、このような痛みは心配ないものなのでしょうか?狭心症を心配しています。メインテート2.5mg/1日を服用して以来若干和らいだような気もいたします。動脈硬化、高血圧はありません。この痛みに関して何か調べる検査をする必要はないのでしょうか?

回答

あなたさまにみられている程度の僧帽弁逸脱は健康診断などに際して、しばしば見つかるものであり、心配なものではありません。これは心臓の弁の弁帆やこれを支えている支持組織にたわみがあって、弁の締りが十分でない状態をいいます。このような方にはよく心室期外収縮がみられたり、胸痛が起こったりします。胸痛のときにホルター検査で異常がみられていないようですので、あなた様の胸痛も僧帽弁逸脱のためではないでしょうか。これは弁や支持組織が異常に伸展されるためであろうといわれており、ベータ遮断薬が用いられます。あなた様がお使いのメインテートはベータ遮断薬の一種であり、こうした場合に胸痛を軽減する働きがあるといわれています。この状態で、あまり気にしないで様子をみられることをお勧めします。

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