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メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第225号

HEART WEB NEWS for Media No.225

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第225号】2024年5月1日発行(月刊)
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【目次】
 トピック:20年目のAED
 イベント情報:第60回日本循環器病予防学会学術集会市民公開講座
 雑誌「心臓」4月号巻頭特集:循環器領域におけるCT新時代
 ドクターのつぶやき:家森幸男先生のエッセイに出会う
循環器病予防eラーニング講座ご案内
 ご寄附のお願い

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【トピック】

 20年目のAED

 日本国内では、突然の心停止で1日に200人以上もの方が亡くなっています。心臓が停止すると、その多くは心室細動という心臓がブルブル震える状態になり、脳や身体に血液を送ることができなくなって、意識を失い倒れてしまいます。そのまま何も処置をしないと、1分ごとに7~10%生存率が下がりやがて死に至る、とても危険な状態です。
 心室細動の最も有効な治療法は、AEDによる迅速な電気ショックです。心停止で倒れた方のそばに居合わせた人が、AEDを使って1分1秒でも早く電気ショックを行うことが、救命の鍵を握るのです。

 今年は、AEDを一般の人誰もが使うことができるようになって、ちょうど20年です。
 街中へのAEDの設置台数は急速に増え、現在では約67万台が設置されていると推計されています。そしてこの20年間に、約8,000人もの命が、その場に居合わせた一般の人によるAEDによって救われました。
 その場に居合わせた人が心肺蘇生とAEDによる電気ショックを行った場合には、なんと50.3%もの人が助かっています(2022年消防庁統計)。一方で、AEDによって電気ショックが実行された患者は、一般の人が目撃した心停止の約4.3%しかありません。
 AEDがもっと早く、もっと多くの人が使えるようになれば、助かる命が増えていくのです。

 日本心臓財団をはじめ、日本AED財団、日本救急医療財団、日本蘇生協議会、JEITA(電子情報技術産業協会)などが、今年、AED20周年記念企画委員会を立ち上げ、AEDと心肺蘇生の普及活動に力を入れています。

 いざというときには、ためらわずAEDを呼べる社会に。
 "まず呼ぼう、AED"

 AED20周年記念サイト
 https://aed20th.com

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【イベント情報】

■第60回日本循環器病予防学会学術集会市民公開講座(オンライン)
 テーマ:"しなやか"な血管と生きる

座長:大久保孝義 先生(帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座 主任教授)
演者:冨山 博史 先生(東京医科大学 客員教授)

配信期間: 2024年5月7日(火)~2024年9月末(予定)

視聴URL: https://www.ksi21.com/jscdp60/index12.html
*どなたでもご覧いただけます。

演者より:健康寿命の延伸には動脈硬化の予防が重要です。厚生労働省e-ヘルスネットでは、動脈硬化は「動脈の血管が硬くなって弾力性が失われた状態("しなやか"でない血管)で、内腔にプラークがついたり血栓が生じたりして血管が詰まりやすくなる」と記載されています。
この講座では血管が"しなやか"であることの重要性、そして"しなやかさ"を保つための工夫についてお話させていただきます。

主催:第60回日本循環器病予防学会学術集会
共催:公益財団法人日本心臓財団

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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】

☆「心臓」が2020年1月号より、大幅にリニューアルされています。今までの特集や投稿論文のほか、循環器内科医・心臓外科医の海外留学の現状を綴った連載や、循環器医が知っておく最新のエビデンスなど、魅力的なコンテンツが掲載されています。

☆「心臓」掲載投稿論文は、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できます。皆様の投稿をお待ちしております。

 現在販売中の「心臓」4月号の特集は、「循環器領域におけるCT新時代」(企画:船橋伸禎・上原雅恵)です。最近、デュアルエネルギーCT、フォトンカウンティングCTが登場し、実行原子番号、電子密度、ヨード密度強調画像などの新しい画像診断指標が登場しています。本号では、これらのCT新時代を多角的に特集しています。
 次号5月号(5月15日発売)の特集は「座談会 2024年版不整脈治療ガイドラインを語る」です。

 https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/new_con.html

 「心臓」ホームページ
 https://www.jhf.or.jp/shinzo/

好評連載「HEART@Abroad 番外編
海外から日本に留学中の医師から見た日本と海外の違い(PDF)
 https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/img/vol55_2.pdf

 J-Stage「心臓」バックナンバー
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/

☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
 
 「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
 https://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html

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【ドクターのつぶやき】
 
 家森幸男先生のエッセイに出会う

 私の散歩コースにはいくつかのものがあり、そのそれぞれには図書館ないしは公園が含まれている。疲れたときにはそこでしばらく休ませてもらうのである。
 先日、一休みのつもりで立ち寄った図書館で、家森幸男先生の文章に出会った。懐かしく、早速に拝見させていただいた。

 第五回というので、連載であったのであろう。今回は「魚の持つすごい効果」と副題があった。先生は85才になられるという。まず、この年代の高齢者は食が細いのが特徴的だ、とあった。食事を残さないことが大事といわれる。もったいなくて残すことができない私にとっては自然なことなので、嬉しくなる。魚介類が大事というが、沢山いただけばよいというわけではないらしい。切り身1枚程度でよいという。和食はコレステロール値が低い。ミネラルとしてマグネシウム、カリウムを多く含む野菜がお勧め。海藻には大きな可能性がある、という。注文が少ないので、これなら、自分でもできる、と嬉しくなった。もっとも、これだけでよろしいのか、いささか拍子抜けに思われなくもなかった。

 本誌の本号は文藝春秋100周年特別企画という。日本左翼100年の総括が企画の目玉となっていた。ついでにこちらも読ませていただいた。そこには戦後まもない時代があった。食べ物が十分にはない時代だった。当時、私自身にも朝鮮戦争があり、左翼共産党の分裂・抗争の時代があった。サツマイモが主食として配給されていた。栄養失調の時代といわれて、なんでも食べた。食べ残すことはなかった。今の我が身はいつの時代のものなのであろうか。食べ物ばかりでなく、知識にも飢えていた。それは食事と同じく、あるいはそれ以上に、宝物のように、いとおしく、大事なものであった。

 平素、ご指導いただいている家森先生に今回、たまたま、このような場でも教えを受けることができたことを有難く、嬉しく思う。栄養状態とは関係はないかもしれないが、物盗りに再び、会うことがないように、先生の一層のご健勝、ご活躍を祈念したい。(T.S.)

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【循環器病予防eラーニング講座ご案内】

 このeラーニング講座では、(一社)日本循環器病予防学会主催の日本循環器病予防セミナー※1、保健指導レベルアップセミナー※2で行われた講義内容を中心に、循環器病予防の疫学研究や臨床研究、また保健指導に関する講義が配信されています。
 高い評価を受けている本eラーニング講座ですが、さらに学習しやすい講座をめざして講義が見直され、学習効果の高い厳選された42講義で2024年3月29日にリニューアルスタートしました。
 第一線で活躍される先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエビデンスがどのような研究計画を経て得られるのか、どのように理解すればよいのかが理解できる、また、循環器病予防の知識を保健指導に活かすことができる内容構成となっています。
 登録、視聴は無料ですのでぜひご活用ください。

<eラーニング講座のご案内>
https://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no32-seminar.html
(配信:一般社団法人スマートウエルネスコミュニティ協議会)

※1 日本循環器病予防セミナー
 主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
 共催:公益財団法人日本心臓財団
 http://www.jacd.info/yobou-seminar/index.html

※2 保健指導レベルアップセミナー
 主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
 http://www.jacd.info/hokenshidou-seminar/index.html

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【ご寄附のお願い】

 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
 https://www.jhf.or.jp/kifu/

 ○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
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 ○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
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 日本心臓財団HEART WEB NEWS
 発行:日本心臓財団
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