メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第219号
HEART WEB NEWS for Media No.219
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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第219号】2023年11月1日発行(月刊)
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【目次】
トピック:心筋症
海外留学助成募集
雑誌「心臓」9月号巻頭特集:重症心不全治療の現在地
ドクターのつぶやき:ノーザンライツ
循環器病予防eラーニング講座ご案内
ご寄附のお願い
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【トピック】
心筋症
心臓はおもに筋肉でできており、その筋肉が一拍ごとに律動的に収縮することによって、有効に全身や肺に血液を送り出すことができます。
心筋症とは心臓の筋肉自体に異常があり、その結果、心臓の働きを維持できなくなる病気の総称です。
心筋症にはいくつかのタイプがあり、肥大型心筋症、拡張型心筋症、拘束型心筋症、不整脈原性右室心筋症などに分類されます。またアミロイドーシスやサルコイドーシス、ファブリ病など全身の病気に伴って心筋の障害を起こす場合は、二次性心筋障害とも呼ばれます。
高血圧や心臓弁膜症では心臓の負荷が増加した結果、適応現象として心臓の筋肉が厚くなり心臓肥大が起こりますが、そのような理由もないのに左心室または右心室の心筋の肥大(厚くなること)が起こり、心臓の機能が損なわれるのが肥大型心筋症です。
軽症では無症状のことが多いのですが、心筋が厚くなると心臓から全身に血液を送り出しにくくなるので、息切れや呼吸困難などの症状が起こることがあります。
拡張型心筋症は、心臓の筋肉の収縮力が低下するために心臓全体の収縮が低下し、心臓は拡大し、心不全症状を呈します。
ある程度進行するまでは無症状で経過しますが、進行すると心機能が低下し、労作時の息切れ、倦怠感、足のむくみなどの慢性心不全症状がみられます。また急激に悪化すると起坐呼吸、手足の冷感、意識障害、等の急性心不全症状を呈します。わが国の心不全患者の約30%は心筋症によるものという報告があり、その多くは拡張型心筋症です。
そのほかの心筋症や、各心筋症の診断、治療については、日本心臓財団ホームページの「心臓病の知識:心筋症とは」をご参照ください。
https://www.jhf.or.jp/check/opinion/category/c6/
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【海外留学助成募集】
◆2023年度日本心臓財団・日本循環器学会海外留学助成
1件500万円を2件。
日本循環器学会会員歴5年以上、40歳未満の研究者
募集期間 2023年10月2日~12月15日
詳細は https://www.jhf.or.jp/action/josei/2023/
*本年度よりバイエル薬品・日本心臓財団海外留学助成は実施せず、日本循環器学会との共同事業として、上記海外留学助成を実施いたします。
□第22回(2024年度)榊原記念研究助成
助成対象課題 不整脈:基礎と臨床から
研究期間:2024年9月~2026年8月(2年間)
1件200万円を上限とし、5件以内。
40歳未満の研究者
募集期間 2024年2月29日締め切り
詳細は、http://www.hq.heart.or.jp/wp/research-g/guidelines/
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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】
☆「心臓」が2020年1月号より、大幅にリニューアルされています。今までの特集や投稿論文のほか、循環器内科医・心臓外科医の海外留学の現状を綴った連載や、循環器医が知っておく最新のエビデンスなど、魅力的なコンテンツが掲載されています。
☆「心臓」掲載投稿論文は、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できます。皆様の投稿をお待ちしております。
現在販売中の「心臓」10月号の特集は、「重症心不全治療の現在地 心臓移植、補助循環デバイス」(企画:縄田寛・聖マリアンナ医科大学心臓血管外科准教授)です。わが国では心臓移植治療が法制化されて四半世紀、植込型補助人工心臓治療が始まり12年、Destination Therapyが保険償還されて2年経過しました。本号では、個々の症例に応じたベストの重症心不全治療を選択すべく現在の様々なデバイス治療について解説します。
次号11月号(11月15日発売)の特集は「あたらしい肺高血圧症」です。
https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/new_con.html
「心臓」ホームページ
https://www.jhf.or.jp/shinzo/
好評連載「HEART@Abroad 番外編
海外から日本に留学中の医師から見た日本と海外の違い(PDF)
https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/img/vol55_2.pdf
J-Stage「心臓」バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/
☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
https://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html
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【ドクターのつぶやき】
ノーザンライツ
少年・少女は夢を見る。やりたいこと、なりたいもの、見たいもの、聞きたいもの、等々、成長の過程において変化しつつ様々な夢を見る。
コロナが終息し海外旅行も自由になったところで、夏休みを9月のシルバーウイークに振り替えて、ドイツのオクトーバーフェスト(ビールの祭典)に行くことにした。このフェスティバルも3年ぶりの開催で、一度は行きたいと思っていたお祭りではある。 意外とフライト予約が取れなくて、ヘルシンキ経由でミュンヘンにという旅程になった。「フィンランドか~、もしかしたらオーロラを見られるかも、チャレンジしてみる?」と妻が提案、妻は以前にパリへのフライトの中で北極圏を通過した時に機内からオーロラを見たことがあり、小生は寝ていたために見損ねて悔しい思いをしたのだが、その経緯を慮っての提案であった。
1950年代であったか、少年時代に読んでいた少年倶楽部や冒険王であったか、当時は7大付録とかが付いていて、夢を掻き立てるように、オーロラやナイアガラの滝、ナスカの地上絵、ピグミー族や南極などなど、が写真や絵に描かれていた。
オーロラだけは生きている間に見たいね、と常々言っていた。ヘルシンキからロバニエミという北極圏の町に乗り継ぎ、更に車で30分、サンタクロース村に辿り着いた。
オーロラ見学ツアーを予約していたが、1日目は雨のため見られずキャンセル、2日目の夜、10時頃、ホテルから車でさらに20分ほど、漆黒の闇の中を走り、沼地のほとりに立つ小屋に到着、弱い風に乗って聞こえてくる犬の遠吠えしか聞こえない静寂の中、暗い空を見上げた。
オーロラは突然に出現した。雲と見間違える様にゆらゆらと暗い空を明るく漂い、青とも緑とも、時にピンクにも見えて静かに立ち上がり、空一面に広がってその姿を変えていく。息を呑むようなオーロラの演舞も気がつくと、ふっと消えていた。夢はかなえられた。
地球を包み込む美しいオーロラのもと、戦禍に苦しみ、眠ることも許されず、夢を見ることもできない多くの子どもたちを思うと、改めて不条理と無常を、平和への祈りを思う。(H.S.)
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【循環器病予防eラーニング講座ご案内】
このeラーニング講座では、(一社)日本循環器病予防学会主催の日本循環器病予防セミナー※1、保健指導レベルアップセミナー※2で行われた講義内容を中心に、循環器病予防の疫学研究、臨床研究、また保健指導に関しての講義が約60講義配信されています。
第一線で活躍される先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエビデンスがどのような研究計画を経て得られるか、どのように理解すればよいのかが理解できるプログラムとなっています。さらに、循環器病予防の知識を療養指導に活かすためのプログラムが備わっています。
登録視聴は無料ですので、是非ご活用下さい。
<eラーニング講座のご案内>
https://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no32-seminar.html
(配信:一般社団法人スマートウエルネスコミュニティ協議会)
※1 日本循環器病予防セミナー
主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
共催:公益財団法人日本心臓財団
http://www.jacd.info/yobou-seminar/index.html
※2 保健指導レベルアップセミナー
主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
http://www.jacd.info/hokenshidou-seminar/index.html
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【ご寄附のお願い】
日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
https://www.jhf.or.jp/kifu/
○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=298
○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=298
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日本心臓財団HEART WEB NEWS
発行:日本心臓財団
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