メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第186号
HEART WEB NEWS for Media No.186
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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第186号】2021年2月1日発行(月刊)
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【目次】
トピック:救急・救助の現況
心不全の予防や診療に役立つ教育資材とシンポジウムのお知らせ(無料)
雑誌「心臓」1月号巻頭特集「脳と心臓 心と心臓」
ドクターのつぶやき:コロナ自粛と下肢の痙攣、浮腫
循環器病予防eラーニング講座ご案内
事務局移転のお知らせ
ご寄附のお願い
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【トピック】
救急・救助の現況
昨年末、総務省消防庁から「令和2年版 救急・救助の現況」が公表されました。
当財団ホームページ掲載の「循環器最新情報 実地診療のためのデータベース 救急活動の現状」に掲載している図も、令和2年度版の数字に変更いたしました。
https://www.jhf.or.jp/pro/info/kyukyu.html
一般市民による目撃がある心原性心停止(心臓が原因の心停止)25,560人のうち、14,789人(57.9%)に一般市民が心肺蘇生を実施しており、一般市民による心肺蘇生実施率は約6割となっています。しかしながら、一般市民によるAEDでの除細動が行われたのはわずか1,311名(約5%)でした。
心原性心停止の場合、救急車の到着を待っているだけでは1ヶ月後の生存率はわずか9.3%、そこに居合わせた一般の方が心肺蘇生を実施すると1ヶ月後の生存率は約2倍の17.3%になります。さらにAEDによる除細動が行われれば1ヶ月後の生存率はなんと53.6%と、半数以上の方が救命され、その8割以上が1ヶ月後に社会復帰可能になります。
一般市民によるAEDを使用した除細動が少しでも早く実施されることで、まだまだたくさんの命を救える可能性があります。
除細動が行われなかった例には、除細動の適応がなかった場合も含まれますが、その場にAEDがなかった場合も数多くあったと思われます。わが国のAED設置台数は約50万台以上ともいわれ、非常にたくさんの数が設置されていますが、適切な場所に設置されていない、設置場所がわからないということも考えられます。ふだんからAEDの設置場所を意識することが必要です。
また、多くの方々が救命講習を受けられておりますが、繰り返し受講していざという時に備えること、受講していない方にも受講を進めるなど、救命の輪を広げていくことも大切でしょう。
現在は新型コロナ感染拡大防止のため、成人に対する心肺蘇生時に一般の方は人工呼吸を行わないことが推奨され、また胸骨圧迫時にもハンカチやタオルで傷病者の口と鼻を覆うことが推奨されています。ご留意のもと改めて心停止の場合の胸骨圧迫とAEDによる除細動をよろしくお願いいたします。
(なお上記データは令和元年の数字のため、現在のコロナ感染拡大の影響は反映されておりません)
最近は救命講習もオンラインにより自宅で行えるものなどもありますので、ぜひ定期的にご参加ください。
そして何より、ご自身の健康に留意して、体調管理や寒い日の外出などでの気温差に十分ご注意ください。
参考:日本AED財団が実施しているオンライン講習
https://aed-zaidan.jp/workshop.html
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【心不全の予防や診療に役立つ教育資材とシンポジウムのお知らせ(無料)】
●心不全の予防や診療に役立つ教育資材、ガイドブック、動画資料、Q&Aのご案内
「地域におけるかかりつけ医等を中心とした心不全の診療提供体制構築のための研究」研究班(厚労科研費研究事業)では、心不全の予防や診療に役立つ教育資材、ガイドブック、動画資料、Q&Aを配布しています。いずれも高齢者を中心とする心不全患者を診療・ケアする、かかりつけ医や多職種を対象としたものです。下記ウェブサイトにアクセスしてご活用下さい。
https://plaza.umin.ac.jp/isobegroup/
●公開オンラインシンポジウムシンポジウムのご案内
2020年10月に政府より循環器病対策推進基本計画が発表されました。厚労科研費「地域におけるかかりつけ医等を中心とした心不全の診療提供体制構築のための研究」研究班ではそれを踏まえて、3月6日に今後の高齢者を中心とした心不全の診療・ケア体制の変革に向けた公開オンラインシンポジウムを予定しています。これからの地域におけるかかりつけ医や多職種が行う心不全診療について、講演と討議が行われます。どなたも参加することが可能です(無料)。日本心臓財団ではこのシンポジウムを後援しています。ご関心のある方は下記サイトよりお申し込みください。
https://plaza.umin.ac.jp/isobegroup/
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【雑誌「心臓」特集のお知らせ】
☆「心臓」が2020年1月号より、大幅にリニューアルされました。今までの特集や投稿論文のほか、循環器内科医・心臓外科医の海外留学の現状を綴った連載や、循環器医が知っておく最新のエビデンスなど、魅力的なコンテンツが掲載されています。
☆新連載:デジタル循環器学(初回4月号全文がこちらから読めます)
https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/
☆「心臓」掲載投稿論文は、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3単位取得できます。皆様の投稿をお待ちしております。
現在販売中の「心臓」1月号の特集は、「脳と心臓 心と心臓」(企画:金子英弘先生・東京大学循環器内科特任講師)です。心臓が腎臓や肝臓など多くの臓器と連携していることは広く知られておりますが、心臓と循環動態に大きな影響を与える脳、そして心(こころ)についてはまだあまり多くのことは知られていません。本号では、交感神経系と脳を介した多臓器連関、脳・神経系を介した心臓の恒常性維持機能、そして心不全の意思決定支援(予後に関する患者の理解・医師との対話)、循環器疾患とメンタルヘルスについて解説しています。
次号2月号(2月15日発売)の特集は「フレイルと循環器診療」です。
https://www.jhf.or.jp/pro/shinzo/new_con.html
「心臓」ホームページ
https://www.jhf.or.jp/shinzo/
心臓編集室
https://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html
J-Stage「心臓」バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/
☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
https://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html
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【ドクターのつぶやき】
コロナ自粛と下肢の痙攣、浮腫
コロナ自粛の一環として、不要不急の外出を控えることが要請されている。実は、高齢になってくると、毎日が不要不急ではある。しかしながら、ふとしたはずみで起こる下肢の痙攣は悩ましい。
寝ていても、椅子に座っていても、ひきつけは突然に起こる。引きつった筋肉を伸ばすようにして、こらえる。悲鳴をあげながら、こらえることに難儀することがしばしばあるようになる。
諸説があるが、疲労素の蓄積が筋肉の収縮を起こす、と自分では解釈している。運動過剰になると疲労素が過剰に産生し、蓄積する。運動不足では、疲労素の除去が低下するので、やはりこれが蓄積する。疲労素は何なのかはよくわからないが、乳酸は疲労素ではないのだという。
運動不足の影響の今一つは浮腫が出やすくなることである。下肢が膨らむ。脛骨上を指で押さえるとポッコリ凹みが残る。下肢は心臓に次ぐポンプである。下肢の屈伸が血液を心臓に向けて送り込んでいるのである。動かなければポンプは作動しない。だから下肢には血液が停滞し、浮腫を生じるようになる。
下肢の痙攣は痛いし、辛い。私は塗布薬でなだめるようにしているが、漢方薬が有効なケースもある。浮腫はみばえが悪いが、大事なのは、血行障害のために、知らない間に血栓を形成したり、静脈瘤や皮膚の炎症を生じたりすることである。
いずれにしても、これを予防するためには下肢の適当な運動が必要である。コロナ予防のための外出制限に協力するとしても、必要なだけは歩こう。
定期的に、一日、7,000歩、少なくとも5,000歩は歩こう。
「歩きましょう」という呼びかけが今回のエッセイの趣旨である。(T.S.)
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【循環器病予防eラーニング講座ご案内】
一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予防学会主催の日本循環器病予防セミナー※1、保健指導レベルアップセミナー※2で行われた講義内容を中心に、「循環器病予防eラーニング講座」として医療関係者向けに約60講座を無料配信しております。
循環器病予防の疫学研究、臨床研究に関する内容他、保健指導に関する基礎を学べる内容が配信されており、これらは第一線で活躍される先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエビデンスがどのような研究計画を経て得られるか、どのように理解すればよいのかが理解できるプログラムとなっています。さらに、循環器病予防の知識を療養指導に活かすためのプログラムが備わっています。
<eラーニング講座のご案内>
https://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no32-seminar.html
※1 日本循環器病予防セミナー
主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
共催:公益財団法人日本心臓財団
協力:一般社団法人動脈硬化予防啓発センター
http://www.jacd.info/yobou-seminar/index.html
※2 保健指導レベルアップセミナー
主催:一般社団法人日本循環器病予防学会
http://www.jacd.info/hokenshidou-seminar/index.html
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【事務局移転のお知らせ】
日本心臓財団事務局が昨年12月7日より、下記に移転いたしました。
(電話番号、ファクシミリも変更になりました)
〒101-0047
東京都千代田区内神田2-7-10 松楠ビル6階
TEL:03-5209-0810 FAX:03-5209-0830
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【ご寄附のお願い】
日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
https://www.jhf.or.jp/kifu/
○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=298
○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=298
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日本心臓財団HEART WEB NEWS
発行:日本心臓財団
https://www.jhf.or.jp/
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さい]
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