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メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第154号

HEART WEB NEWS for Media No.154

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【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第154号】2018年6月5日発行(月刊)
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・現在、医療関係者とメディアには同じ情報をお送りしています。ご了承ください。

【目次】
 トピックス:その症状、もしかして脳卒中?どうする?
 イベント情報
 雑誌「心臓」5月号巻頭特集(創刊50周年記念)
 「循環器疾患診療50年を振り返って--高血圧におけるわが国のあゆみ」
 ドクターのつぶやき:自立訓練としての減塩食は美味しく楽しい
 ご寄附のお願い

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【トピックス】

 その症状、もしかして脳卒中?どうする?

 脳卒中は、わが国の寝たきりの原因となる疾患の第1位であり、約35%を占めています。いきいきとした健康長寿を保つためにも、脳卒中の予防・早期発見は重要です。
 脳卒中はどんな病気で、どう予防・対処すればよいのか、2018年3月に大阪で行われた第82回日本循環器学会市民公開講座(共催:日本心臓財団、協賛:第一三共株式会社)での坂口学先生(大阪急性期・総合医療センター神経内科 主任部長)のお話をご紹介します。

 脳卒中の"卒"は「突然」の意味で、脳卒中とは「卒然として中(あた)る」、つまり、突然話せなくなったり、手足が動かなくなったりすることを意味しています。
 脳卒中のうち、昔は脳出血が大半を占めていましたが、現在は約7割が脳梗塞です。予防には、生活習慣を見直し、危険因子をコントロールしていくことが大切です。

 高血圧、高血糖、高コレステロールの人はきちんと治療・管理しましょう。
 タバコは禁煙、アルコールは控えめに。
 そして、心房細動という不整脈は要注意です。

 心房細動があると、心房内に血栓ができやすくなり心原性脳塞栓症という大きな脳梗塞を起こしやすくなります。心房細動のある人が脳梗塞を発症する危険性は心房細動のない人にくらべて3~5倍、脳塞栓症では10倍以上になるといわれています。
 一方で、心房細動は、抗凝固薬を服用することで脳梗塞の発症を約6割抑えることができますので、脈の乱れや動悸などの症状があれば、迷わず医師に相談しましょう。

 しかし、気をつけていても起こってしまったときは、すぐ脳卒中専門病院に行きましょう。
 早期発見のためにも、本人、周囲の人が脳卒中のサインに気づく必要があります、突然片足の麻痺が出た、片側の口角が下がる、ろれつが回らない、片側の視野が欠ける、経験したことない激しい頭痛などの症状があれば、すぐに救急車で病院に行くようにしてください。

 詳細は日本心臓財団ホームページ「今月のトピックス」をご覧ください。
 http://www.jhf.or.jp/topics/2018/004477/

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【イベント情報】

 □■PUSHプロジェクト(PUSHコース)
AEDと心肺蘇生法をアニメで学ぶ講習会

 日 時:6月23日(土曜) 13時より約1時間
 場 所:慈恵大学1号館 6階講堂
 参加費:無料
 主 催:NPO法人愛宕救急医療研究会

 慈恵では【PUSHコース】を偶数月の土曜日に新橋本院で定期開催しております。【PUSHコース】は約1時間で心肺蘇生法とAED使用法が学べる簡易コースです。アニメキャラクターのボジョレー君が優しく指導をしてくれますので、小さいお子さんからご参加が可能です。ご家族でご参加もお待ちしております。

 参加申込
 https://www.atagoqq.org/event/show/169

 ★8月10日は健康ハートの日 健康ハートイベントのお知らせ★

 □■東京:健康ハートの日フェア
 日 時:2018年8月5日(日)10時~16時
 場 所:池袋メトロポリタンプラザビル1階 自由通路
     JR「池袋駅」西口 東武百貨店とルミネの間の通路

 内 容:体験コーナー
     血圧測定、動脈硬化測定、体脂肪測定
     携帯型心電計による心電図測定
     AED(自動体外式除細動器)体験
     医療相談・栄養相談
 参加費:無料
 共 催:日本心臓財団・日本循環器学会
 協 力:オムロンヘルスケア(株)、フクダ電子(株)

 □■名古屋:第10回ハートの日

   詳細未定

 □■豊橋:第19回ハートの日

 日 時:2018年8月11日(土・祝)8時30分~15時30分
 場 所:ロワジールホテル豊橋ホリデイホール
 内 容:健康診断・心臓病相談室・救急蘇生法講習会
     ハートコンサート(豊橋少年少女合唱団)
     ハート講演会「これからの医療とは」
           「未来の病院、スマートホスピタル!?」
 参加費:無料
 主 催:ハートの日実行委員会、共 催:日本心臓財団

 □■第10回ハートの日 in GIFU
   「家族で心臓病を考える」

 日 時:2018年8月11日(土・祝)10時~17時
 場 所:岐阜市文化産業交流センター じゅうろくプラザ
 内 容:講演会「大切な人を守るための運動」「命の食事」
     『運動教室』『栄養教室』
     子ども体験学習会、子ども体験コーナー、救急蘇生法講習会
 参加費:無料
 主 催:ハートの日in GIFU実行委員会
共 催:アドキットインフォケーション、日本心臓財団

 □■第5回京都ハートの日

   詳細未定

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【雑誌「心臓」創刊50周年記念特集のお知らせ】

☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3
単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。

 現在発売中の「心臓」5月号の創刊50周年記念特集第五弾は、「循環器疾患診療50年を振り返って--高血圧におけるわが国のあゆみ」(企画:倉林正彦先生・群馬大学循環器内科学教授)です。高血圧の管理を中心とする予防疫学の進歩が、日本人の平均寿命の延伸に大きく寄与しています。循環器疾患の最大のリスク因子の一つである高血圧について、疾患概念、疫学研究と大規模臨床試験、臓器障害のメカニズム研究、ガイドラインの進歩、さらに難治性高血圧に対する腎デナベーション治療まで、それぞれの立場から現在までの進歩と課題を解説しています。
 次号6月号(6月15日発行)は、創刊50周年記念特集第六弾「循環器疾患診療50年を振り返って--心筋疾患におけるわが国のあゆみ」です。

 http://www.jhf.or.jp/shinzo/

 心臓編集室
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html

 J-Stage「心臓」バックナンバー
 https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/

☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室
賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
 
 「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
 http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html

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【ドクターのつぶやき】
 
 自立訓練としての減塩食は美味しく楽しい

 近頃、めっきり自分で料理をし、後片付けをすることが多くなった。あと1月で75歳の誕生日を迎えるが、妻から「この歳になったらどちらが先に旅立つか分からないから、いつでも自立できるように」とのことで、日々の料理とその片付けは、ここ1,2年の間に、私の方が多いくらいとなった。

 私の食事は、高血圧の治療のために、4年前から家庭での料理は食塩を含む調味料を原則使わないものである。そのために、自分で作る料理も、食材のうま味を生かした調味料を使わない料理である。いわゆる塩梅を考えなくて良く、私が作るには楽である。
 しかし、美味しくないと食塩無添加食(厳しい減塩といえる)は続かないので、いろいろ工夫はしている*。

 結果として丸4年、後戻りすることなく経過し、毎日美味しく、楽しい食事ができている。自分で実際に料理を作ってみてからは、食事指導の原稿も、実体験に裏付けされたより説得力のあるものに変わったような気がする。

 なぜ家庭での料理を食塩無添加としたかというと、自分達の疫学研究で日々摂る食塩の約半分は料理に加える食塩等の調味料から来ることが分かったので、減塩するには、思い切って調味料を使わないのが良いと思ったからである。
 これで、世界保健機関の世界中の人々に呼びかけている1日5g未満の食塩摂取量に収まる。もちろん、日本高血圧学会の1日6g未満も達成できる。
 実際、数回24時間蓄尿を実施して食塩摂取量を計ってみたが、3g台であった。

 実は、この値には少しがっかりしたのである。内心、食塩摂取量がゼロに近いアマゾンの奥地に住むヤノマモインディオの人々のレベルになっているかと期待していたのだが、考えが甘かった。
 当たり前である。普通に文明社会で食事をしていれば、食材から日々の生活に必要な塩分量は自然に入ってくる。

 いづれにしても、結果として、血圧は低下して正常域に保たれ、降圧薬は半分以下となり、足のむくみも消えた。主治医を驚かせ「してやったり」と思ったのである。(H.U.)

 *日本高血圧協会のホームページで、料理の詳細を報告しています。
  ~ドクター上島の(続)食塩無添加日記
  http://ketsuatsu.net/wp/

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【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】

 一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予
防学会主催の日本循環器病予防セミナーで行われた講義内容を、医療関係者向け
に無料配信しております。
 第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエ
ビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラム
となっております。
10月2日からはこれまでの配信内容がリニューアルされ、循環器病予防のための
疫学研究・臨床研究に関する講義の中から厳選した21講義に加え、新たに基礎
編として「動脈硬化性疾患の主要な危険因子」4講義が配信されます。

研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、
看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講
義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。

■日本循環器病予防セミナー
 主催:日本循環器病予防学会
 共催:日本心臓財団、動脈硬化予防啓発センター

<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no30-seminar.html

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【ご寄附のお願い】

 日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
 http://www.jhf.or.jp/kifu/

 ○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
  https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=298
 
 ○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
  https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=298

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 日本心臓財団HEART WEB NEWS
 発行:日本心臓財団
 http://www.jhf.or.jp/

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さい]
 response@jhf.or.jp

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