メディア・医療関係者向け
メールマガジン 第153号
HEART WEB NEWS for Media No.153
======================================================================
【日本心臓財団 HEART WEB NEWS for Media 第153号】2018年5月2日発行(月刊)
======================================================================
・現在、医療関係者とメディアには同じ情報をお送りしています。ご了承ください。
【目次】
トピックス:5月31日は世界禁煙デー
イベント情報
雑誌「心臓」4月号巻頭特集(創刊50周年記念)
「循環器疾患診療50年を振り返って--弁膜症におけるわが国のあゆみ」
ドクターのつぶやき:平成30年豪雪と心臓病
ご寄附のお願い
======================================================================
【トピックス】
5月31日は世界禁煙デー
毎年、5月31日はWHO(世界保健機関)の提唱する世界禁煙デー(World No Tobacco Day)です。
WHOが定めた今年のテーマは「Tobacco Breaks Hearts -Choose health, not tobacco」すなわち、タバコは心臓に有害であり、選ぶのはタバコではなく健康を、と訴えています。
日本では厚生労働省がこの5月31日からの一週間を禁煙週間として、きたるべく2020年のオリンピック・パラリンピック開催に向け、「2020年、受動喫煙のない社会を目指して~たばこの煙から子ども達をまもろう~」 というテーマを掲げています。
タバコは心臓や脳などの循環器に悪い影響をおよぼします。タバコの煙に含まれるニコチンは心拍数増加、血管収縮、血圧の上昇をもたらし、一酸化炭素は酸素を運ぶ赤血球の働きを阻害して動脈硬化を促進させます。
タバコの煙には喫煙者が直接吸い込む煙だけでなく、火の付いた部分から立ち上る副流煙があり、周囲の人の健康にも害を及ぼします(受動喫煙)。
最近増えてきた加熱式タバコにも有害物質は含まれています。煙が出ないため、子どもが近くにいてもつい吸ってしまい、家族など周囲の人に目に見えない受動喫煙の害を及ぼす危険性があります。
2020年のオリンピック・パラリンピックを、世界に誇れる開催国になれるよう、受動喫煙のない社会を実現しませんか。
======================================================================
【ニュース】
日本循環器学会と日本AED財団より、「スポーツ現場における心臓突然死をゼロに」とする提言が発表されました(4月26日)。
http://www.j-circ.or.jp/topics/aed_teigen.htm
======================================================================
【イベント情報】
□■2018年禁煙デー記念イベント
「受動喫煙防止はどのように進展させるのか」
日 時:5月31日(木)13時30分~15時30分
場所:日本医師会館(3F 小講堂)
プログラム(予定)
講演1:受動喫煙防止に関する新しい知見(仮)
望月友美子(日本対がん協会)
講演2:喫煙と心臓病について(仮)
飯田 真美(岐阜県総合医療センター)
ほか
詳細はこちら
http://www.jatahq.org/tobacco_ngo/tobacco-ngo2.htm
□■~循環器病予防のための疫学研究・臨床研究の基礎と実践を学ぶ
真夏の白熱教室~
第31回日本循環器病予防セミナー
テーマ:循環器疫学研究の基本を極める
会 期:2018年8月2日(木) ~ 8月6日(月)
会 場:国際医療福祉大学 湯布院セミナーハウス(大分県由布市湯布院町)
定 員:42名
主 催:日本循環器病予防学会
共 催:日本心臓財団、動脈硬化予防啓発センター
内 容:■講義■
研究デザイン、統計手法、循環器疾患や
動脈硬化性疾患の危険因子の疫学に関する講義を実施予定。
■グループワーク
担当チューターのもと、各グループで実際に研究計画を立案。
申請書作成からプレゼンテーションまでを行う。
・グループワークテーマ(予定)
1)電子レセプトのエンドポイントを用いた循環器疾患疫学研究
2)高齢者糖尿病に関する観察研究
3)糖尿病の心血管イベントの予防は可能か?
4)女性・母性要因は将来の女性と家族の循環器疾患に
どのように関わるか?
5)心不全重症化予防の保健指導の企画
6)高齢者においてどのように脂質異常症を管理すべきか?
※受講者には参加申込時に希望するテーマを申請いただきます
*詳細・申込みは日本循環器病予防学会ホームページを参照ください。
http://www.jacd.info/yobou-seminar/31seminar
======================================================================
【雑誌「心臓」創刊50周年記念特集のお知らせ】
☆「心臓」掲載投稿論文が、日本循環器学会認定循環器専門医の研修単位を3
単位取得できるようになりました。皆様の投稿をお待ちしております。
現在発売中の「心臓」4月号の創刊50周年記念特集第四弾は、「循環器疾患診療50年を振り返って--弁膜症におけるわが国のあゆみ」(企画:窪田博先生・杏林大学心臓血管外科教授)です。弁膜症はリウマチ性のものが減少し、高齢化とともに加齢変性によるものが増加してきました。診断は心エコー図の発展とともに大きく進歩し、また治療も経カテーテル的治療が導入されるなど低侵襲化への移行とともに治療方針の決定にハートチームの重要性が増してきています。本号では、病態、診断、内科、外科、インターベンションのそれぞれの立場から50年を振り返ります。
次号5月号(5月15日発行)は、創刊50周年記念特集第五弾「循環器疾患診療50年を振り返って--高血圧におけるわが国のあゆみ」です。
http://www.jhf.or.jp/shinzo/
心臓編集室
http://www.jhf.or.jp/shinzo/inquire.html
J-Stage「心臓」バックナンバー
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/shinzo/-char/ja/
☆「心臓」は、日本循環器学会との共同発行です。ご支援いただくための教室
賛助会員・病院賛助会員を募集しています。詳細は本誌をご覧ください。
「心臓」の購読・広告に関するお問い合わせ
http://www.jhf.or.jp/shinzo/pur-ad.html
======================================================================
【ドクターのつぶやき】
平成30年豪雪と心臓病
今年の冬将軍は手強かった。豪雪である。新潟市内で80cmの積雪を記録した。"福井市の147cmの積雪に較べれば・・・"と仰るかもしれないが、新潟市での80cmは流石に堪える。48時間は交通網がズタズタになり、市民生活が麻痺した。
もともと住民が想定している積雪レベルではない。"新潟は雪国"とのイメージが一般的なようであるが、あれはNHKの天気予報の為せる仕業。
新潟市は北国ではあるが、豊富な海流と二本の大河に守られ、さらに前方では佐渡ヶ島がシベリア風を遮り、後方の越後山脈までは大きな平野が横たわる。この地勢から積雪はビックリするほど少ない。ランキングは福井、金沢、富山よりもさらに低い。雪の越後と新潟は違う。
このような基本認識のもとに都市づくりが進んでいる。温暖であった昨年などは雪対策が空しかった。
そこへこの豪雪である。今年は完全に勝手が違った。昭和38年の豪雪を呼び起こした。
当時、私は高校二年生。前年のクリスマスから降り出した雪は降り止まず、1月になって本格降りになった。1月25日には急行越路が信越線上で立ち往生。106時間21分遅れで終着駅の上野に着いている。この時の積雪量は桁違い。長岡市318cm、福井市213cm、富山市186cm、金沢市181cm。但し、新潟市は61cmに留まっている。もちろん私は知らない。佐渡ヶ島に住んでいた。佐渡相川44cmとの記録が残っている。これが根雪になったことだけは記憶する。
今年も信越線上で普通電車が15時間立ち往生した。サンパチ豪雪 急行越路 経験者は言う。"全然レベルが違う"。
兎にも角にも雪対応に明け暮れた。御年71歳の私もまじめに除雪に取り組んだ。
雪は弄らないと溶けない。雪解けスピードが速い新潟市も例外ではない。結構な労働である。医学的に言うと身体活動度6~7メッツ、エアロビクスに相当する運動量である。これが連日続く。音をあげそうになる。その時はたと気が付いた。
雪のけを放り出して、外来に駆け込む男性患者が増えたのである。曰く、"雪のけすると胸が痛い"、"息切れがする"。立派な狭心症や心不全患者さんである。
雪が降る前は心臓病が隠れていた。豪雪や寒気が掘り起こしたのである。冬将軍は味なこともする。心臓病の早期診断を後押ししてくれた。(T.I.)
======================================================================
【日本循環器病予防セミナー eラーニング受講のご案内】
一般社団法人動脈硬化予防啓発センターでは、一般社団法人日本循環器病予
防学会主催の日本循環器病予防セミナーで行われた講義内容を、医療関係者向け
に無料配信しております。
第一線でご活躍の先生方の講義を通して、予防ガイドラインの根拠となるエ
ビデンスが、どのような研究計画を経て得られるのかが理解できるプログラム
となっております。
10月2日からはこれまでの配信内容がリニューアルされ、循環器病予防のための
疫学研究・臨床研究に関する講義の中から厳選した21講義に加え、新たに基礎
編として「動脈硬化性疾患の主要な危険因子」4講義が配信されます。
研究者の方々はもちろん、循環器病予防や動脈硬化予防に関わる医師、保健師、
看護師、管理栄養士、健康運動指導士の方々には、日頃の活動の基盤となる講
義を、いつでも居ながらにして受講できる絶好の機会です。
■日本循環器病予防セミナー
主催:日本循環器病予防学会
共催:日本心臓財団、動脈硬化予防啓発センター
<eラーニング受講登録ページ>
http://www.doumyaku-c.jp/elearning/JACD/no30-seminar.html
======================================================================
【ご寄附のお願い】
日本心臓財団は皆様の寄附により支えられております。
http://www.jhf.or.jp/kifu/
○どなたでも100円からクレジットカードで寄附ができます
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/creditSelect.jsp?corp=298
○ソフトバンクのスマホをご利用の方は携帯料金と一緒にご寄附ができます
https://ent.mb.softbank.jp/apl/charity/sp/select.jsp?corp=298
======================================================================
日本心臓財団HEART WEB NEWS
発行:日本心臓財団
http://www.jhf.or.jp/
[ご意見・ご感想、配信先変更・配信中止等はこちらのアドレスにご連絡くだ
さい]
response@jhf.or.jp